ラインアップ
ハードウェア
ソフトウェア
ソニーは9月28日、「VAIO」の2010年秋冬モデルを発表した。従来同様、店頭販売向けの標準仕様モデルと、購入時に仕様が選べるソニースタイル直販のVAIOオーナーメードモデルを用意し、10月9日より順次発売する。
モデルチェンジが行われたのは、ハイスペックな16.4型フルHD液晶搭載ノート「VAIO F」、カラーバリエーションが豊富な15.5型ワイド/14型ワイド液晶搭載ノート「VAIO E」、13.3型ワイド液晶搭載のスタンダードモバイルノート「VAIO S」、13.1型ワイド液晶搭載のハイスペックモバイルノート「VAIO Z」、液晶一体型デスクトップの主力機「VAIO J」の5シリーズだ。いずれも、ボディデザインや内部アーキテクチャを2010年夏モデルから継承しており、基本スペックの底上げや新カラーを採用するなど、小幅なアップグレードとなっている。
ハードウェア面の強化では、VAIO FとVAIO JにUSB 3.0ポートを2基追加した点が目立つ。USB 3.0で新たに規定されたスーパースピードモードでは規格上5Gbpsの転送速度が得られるが、VAIO FとVAIO JはUSB 3.0コントローラに接続されたPCI Expressバスからチップセットまでの転送速度が制限され、2.5Gbpsとなる。VAIO Eの標準仕様モデルにおいては、インテルプラットフォーム採用のEBシリーズにPentium P6100(2.0GHz)搭載の低価格モデルを追加し、AMDプラットフォーム採用のEEシリーズに3コアCPUのPhenom II X3 P840(1.9GHz)を搭載した点がトピックだ。
カラーバリエーションの拡充については、VAIO Sの標準仕様モデルに従来はVAIOオーナーメードモデル限定色だったピンクを追加した。VAIO Sはプラスチック部品の約85%に対して再生プラスチック材料を採用することで環境に配慮したほか、ブラックモデルでは粉状の塗料を金属へ焼き付けて塗装する粉体塗装によって塗装の耐久性を高めた。VAIOオーナーメードモデルにおいては、VAIO E(EB/EA)/Z/S/Jに新色(または新柄)が追加されている。
ソフトウェア面では、VAIO S/Jの標準仕様モデルに付属するオフィススイートを従来のOffice Personal 2010から、PowerPoint 2010とOneNote 2010が加わったOffice Home and Business 2010に強化した。VAIO Fの標準仕様モデル上位機にAdobe Photoshop Lightroom 3を搭載したほか、VAIO F/Z/JのVAIOオーナーメードモデルではAdobe CS5が選択可能となっている。
VAIO独自のアプリケーションも一部機能が強化された。コンテンツプレーヤーソフトの「Media Gallery」では、Webカメラの前で手を振る動作によって音楽の停止、再生、1曲早送り、巻き戻し、静止画スライドショーの操作が可能なカメラジェスチャー機能を追加。写真・動画管理ソフト「PMB VAIO Edition」では、ソニーが提供する写真・動画共有サービス「Personal Space」へのアップロード、共有メンバーへのメール送信が可能になった。細かいところでは、サポートソフト「VAIO Care」の「このVAIOの情報」メニューから、各種設定が可能な「VAIOの設定」や搭載ソフトを目的別に探せる「VAIOナビ」にアクセスできるようになるなど、使い勝手に配慮している。
ハイスペックな液晶一体型デスクトップの「VAIO L」は、VAIOオーナーメードモデルでAdobe CS5を選択できるようになったことに伴い、型名の数字が繰り上がっているが、標準仕様モデルは2010年夏モデルが継続販売される。
そのほかのモデルも2010年夏モデルが継続販売されるが、エントリー向け13.3型ワイド液晶搭載モバイルノート「VAIO Y」と8型ワイド液晶搭載ミニノート「VAIO P」はカラーバリエーションが増えている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.