Socket FM2対応APUのエントリーモデル「A4-4000」が5月20日に発売する。価格は4000円台後半だ。A4-4000はTrinity世代のAPUで、3.0GHz(最大3.2GHz)動作のデュアルコアCPUとGPU「Radeon HD 7480D」を内蔵している。対応メモリはDDR3-1333で、TDPは65ワット。発売前に在庫しているドスパラ パーツ館は「スペック的にも従来のエントリーモデルであるA4-5300(3.4GHz/最大3.6GHz)をバランスよく下回る感じです。円安の影響で価格が微妙ですが、ここは仕方がない部分ですね」と話していた。
半年以上続く円安の影響から、CPUは仕入れ値が上がってきている。某ショップは「初登場時の2012年秋頃に入荷したA4-5300がまだ残っているショップは4000円前後の値を付けていると思います。そのころの円相場ならA4-4000も3000円台後半だったかもしれませんが、今は1ドル100円を超えていますから、どうしても値が上がってしまいます」と話していた。それでも「もともとエントリーモデルは飛ぶように売れるものでもないので、円高時代の在庫が売り切れたあとにバランスのとれた並びになればいいですよ」と冷静に受け止める声が多い。
なお、最近はFM2全体の売れ行きが好調との声が多く聞かれる。ソフマップ秋葉原リユース総合館によると「春先から続くセット割りキャンペーンの影響もあって、A10-5800KとA10-5700を中心に好調」という。そして「最近のシムシティプレゼントキャンペーンがヒットし、対象のA10シリーズがCPU全体の売れ筋上位に入ってくるほど」(ドスパラ パーツ館)勢いづいているそうだ。
Radeon系のグラフィックスカードでも、都市開発シミュレーション「シムシティ」のダウンロードクーポンがつくSapphireのHD 7790モデル「SAHD779-1GD5002」(2万1000円前後)が好調に売れるなど“オマケ作戦”が成功している様子がうかがえる。
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