それではベンチマークテストの結果を見ていこう。改めて基本スペックをまとめると、Core i7-4710MQ、グラフィックス機能はNVIDIA GeForce GTX 960M(2Gバイト)とIntel HD Graphics 4600のハイブリッド、メモリが16Gバイト、メインデータストレージは120GバイトSSD(mSATA)、OSはWindows 8.1 Update(64ビット)という内容だ。
CINEBENCH R15のCPUスコアは606だった。これはCore i7-5600Uを搭載するモバイルPCの約2倍に相当する。TDP47ワットのCPUとしては、それほど上位のモデルではないが、さすがはクアッドCPUコアを内蔵するだけはある。
CrystalDiskMarkでSSD性能を測定した。最近のSSDとしてはシーケンシャルライトの性能が低いものの、ランダムリード/ライトではHDDの数十倍以上のスコアが出ており、使用感は快適だ。
ストレージ性能を強く反映するFuturemarkのPCMark 7でも優秀なスコアが出ている。PCMark 8のスコアがさほどではないのは、Optimus TechnologyがPCMark 8実行時にNVIDIA GPUではなく、CPU内蔵GPUコアを選ぶために、カジュアルゲーミング(Casual Gaming)のスコアが伸びないことが影響している。ほかのアプリケーションは手動で設定変更できるのだが、PCMark 8ではCPU内蔵GPUコアに固定され、手動で変更することができないため参考にとどめてほしい。
3DMarkのスコアは、さすがにハイエンドゲーミングノートと比べると、描画負荷が大きいテストほど、差は大きくなり、FireStrikeでは半分以下のスコアにとどまっている。FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編でも似たような傾向だ。
バトルフィールド4のスコアを見ると、グラフィックス設定が「中」ならば文句なしに快適にプレイすることが可能だろう。「高」でも問題ないが、まれにスムーズではない場面があるかもしれないといったところだろうか。
バッテリー駆動時間は、bbench 1.01(海人氏・作)を使い、無線LANで常時接続し、60秒間隔でのWebサイト訪問、10秒間隔でのテキスト入力を行なう設定で計測した。電源プランは「バランス」で、バッテリー駆動時のディスプレイの輝度は40%で固定した。結果は、バッテリー残量5%になるまで、4時間47分動作した。
動作音は負荷状況にアイドル時や低負荷時は無音に近い。一方、高負荷時は特にCPUに負荷がかかる状況ではかなり大きな音がする。発熱は左側面と背面にある排気口から少し暖かい風が出てくるという程度で、本体に特に熱いと感じる部分はなかった。特に手が触れるパームレストには熱が伝わってこないため、夏場でも不快に感じること
価格は、64ビット版Windows 8.1 Update搭載モデルで14万8824円(送料手数料込、税込)だ。ゲーミングマシンとして十分な水準のグラフィックス性能を持っていることはもちろん、クアッドCPUコア、大容量メモリを搭載しているため基本性能もハイレベルで、デュアルストレージ構成や光学ドライブの内蔵も魅力。ゲーマーのみならず、ハイパフォーマンス志向のユーザーは要チェックだろう。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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