VAIOは7月9日、12.5型モバイルノートPC「VAIO SX12」と、その法人向けモデル「VAIO Pro PJ」と、両者の特別仕様モデル「ALL BLACK EDITION」と「勝色特別仕様」(SX12のみ)を発表した。個人向けの標準仕様(量販店)モデルの想定販売価格は19万4800円〜27万9800円で、7月19日に発売する。
構成の変更が可能な「カスタマイズモデル」の個人向け最小構成時の想定販売価格はソニーストアオンラインで11万9800円、VAIOストア(Web直販)で14万1800円(LTEモデム搭載:SIMカード、3年保証付き)。7月9日から受注を開始し7月19日(最短配送日)に発売する。
(記事中の価格は全て税別)
VAIO SX12とVAIO Pro PJ(以下、特記のない限りまとめて「SX12」)は「メインマシンの最小形」をコンセプトとした新型モバイルノートPC。従来の「VAIO S11」とほぼ同じサイズのボディーにフルHD(1920×1080ピクセル)の12.5型液晶ディスプレイと19.0mmのキーピッチを持つキーボードを搭載し、メインマシンとしても使えるスペックを備えている。
ボディーサイズは287.8(幅)mm×203.3(奥行き)×15.7〜18.0(高さ)mm。液晶ディスプレイ側にUDカーボン製の「カーボンウォール天板」を採用し、パームレスト(キーボードベゼル)にアルミニウムを用いるなど、素材や機構設計に工夫を凝らすことで、最重量構成で897gと軽量化を図っている。
CPUは第8世代Coreプロセッサを搭載。カスタマイズモデルでは以下のCPUを選択できる(特別仕様モデルはCore i7のみ選択可)。Core i5モデルとCore i7モデルでは、VAIO独自のチューニング「VAIO TruePerformance」も利用可能だ。
ストレージはSSDで、カスタマイズモデルでは以下の中から選択できる(CeleronモデルはSATAタイプのみ選択可)。
※1 VAIO Pro PJのみ選択可能
※2 特別仕様モデル(VAIO Pro PJの特別仕様を含む)はこの中からのみ選択可
メインメモリはLPDDR3メモリをオンボード実装しているため、追加や換装はできない。容量は個人向け標準仕様モデルでは8GB、カスタマイズモデルでは4GB(特別仕様モデルを除く)、8GB、16GBのいずれかを選択できる。
OSはモデルによってWindows 10 ProまたはWindows 10 Homeをプリインストールしており、カスタマイズモデルではどちらかを選択できる。
その他、カスタマイズモデルでは以下の機能やソフトウェアの有無について選択できる。
※3 「指紋センサーなし」は、ボディーカラーをブラックまたはシルバーにした上で、日本語キーボードを搭載した場合のみ選択可(その他の構成では必ず搭載)
※4 VAIO Pro PJは選択不可(非搭載のみ)
SX12に搭載できるLTEモデムはNTTドコモ、au(KDDIと沖縄セルラー電話)、ソフトバンクでの利用を想定したもので、以下の通信規格と周波数帯(Band)に対応している。GPS/GLONASSによる測位も可能だ。
なお、Windows 10 Proをプリインストールしている個人向け標準仕様モデルは、LTEモデムやTPMモジュールを標準搭載している。
ポート類は左側面に電源端子、USB 3.0 Type-A端子×2、イヤフォンマイク端子を、右側面にSDメモリーカードスロット、USB 3.0 Type-A端子、USB 3.1 Type-C端子、HDMI出力端子、Ethernet端子、アナログRGB(D-Sub)端子を備える。
右側面のUSB Type-C端子はUSB Power Delivery(USB PD)による電源入力と、DisplayPort 1.2出力を兼ねている。電源入力については、USB PDに準拠しないUSB電源からの充電が可能なVAIO独自の「5Vアシスト充電」にも対応している。
通常モデルのボディーカラーはブラック、ブラウン、シルバー、ピンクの4色だが、個人向け量販店モデルはブラックとブラウンのみ用意。ピンクについてはVAIO SX12のカスタマイズモデルでのみ選択できる(VAIO Pro PJでは選択できない)。
「勝色特別仕様」と「ALL BLACK EDITION」の特徴は次ページで紹介する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.