小型で軽量なポータブルPC「ONEXPLAYER mini」がどこまでイケてるのか確かめた(1/5 ページ)

» 2022年01月31日 12時00分 公開
[作倉瑞歩ITmedia]
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 テックワンから、中国のONE-NETBOOK Technologyが開発した小型WindowsゲーミングPC「ONEXPLAYER mini」が発売された。これは同社が2021年7月に発売した「ONEXPLAYER」の小型版で、ONEXPLAYERが約288(幅)×130(奥行き)×21(高さ)mmというサイズであったのに対し、ONEXPLAYER miniは約262(幅)×107(奥行き)×20(高さ)mmと、体積比で約7割という小型化を果たした。

 そしてCPUはCore i7-1195G7となり、ONEXPLAYERの最上位モデルと肩を並べている。そこで今回、発売前のテスト機を借りる機会を得たので、ONEXPLAYER miniについて、どこまでリッチなゲーム体験ができるようになったのかを見ていきたい。

ONEXPLAYER mini One-Netbook Technologyの「ONEXPLAYER mini」。国内での販売はテックワンが手がける

より小さくなったボディーにハイスペックを凝縮

 まずはONEXPLAYER miniとONEXPLAYERについて、スペックを比較してみよう。

モデル名 ONEXPLAYER mini ONEXPLAYER
CPU Core i7-1195G7 Core i7-1165G7/1185G7/1195G7
GPU Iris Xe Graphics(96EU)
メモリ 16GB(デュアルチャネル/LPDDR4x 4266MHz)
ストレージ(M.2 2280 SSD) 512GB/1TB/2TB 1TB/2TB
ディスプレイ 7型ワイドIPS方式(10点マルチタッチ対応) 8.4型ワイドIPS方式(10点マルチタッチ対応)
画面解像度 1920×1200ピクセル(323ppi) 2560×1600ピクセル(358ppi)
ゲームコントローラー部 ALPS製アナログスティック(L3/R3対応)、トリガーボタン X/Y/A/Bボタン
スピーカー フロントステレオデュアルスピーカー
無線LAN Wi-Fi 6(IEEE 802.11 ax/a/b/g/n/ac対応)
Bluetooth Bluetooth 5.0
インタフェース USB4 Type-C×2、USB 3.0 Type-A、microSDカードスロット、3.5mmイヤフォンジャック
生体認証 指紋認証
バイブレーション機能
バッテリー 10455mAh 15300mAh
OS Windows 11 Home
ボディーサイズ 約262(幅)×107(奥行き)×20(高さ)mm 約288(幅)×130(奥行き)×21(高さ)mm
本体重量 約589g 約820g
原稿執筆時の価格(税込み) 512GB:13万9590円、1TB:14万6520円、2TB:16万6320円 1TB:16万6000円

 目を引くのは、冒頭にも述べた通りCPUとディスプレイサイズ、本体サイズ、重量だろう。ディスプレイをONEXPLAYERよりも小さくしたためか、画面解像度は1920×1200ピクセルとダウンスケールされている(が、これはゲームをプレイする上で必ずしもマイナスではない)。またバッテリー容量についても下がっている。その他、メモリや無線LANといったスペックについては共通だ。なおストレージの容量によって価格が異なる。

 本体正面のデザインは、ONEXPLAYERとほぼ同じだ。正面左側にはジョイスティックと十字キー、Backボタン、Homeボタンを、右側にはジョイスティックとX/Y/A/Bボタン、Startボタンとキーボード呼び出しボタンが配置されている。

 本体奥にはL1/R1のマイクロスイッチショルダーボタン、L2/R2のリニアトリガーボタンが配置されている。キーボード呼び出しボタンの下にはファンのミュートキーがあり、これを押すとファンの回転数が低下してサイレントモードになる。ジョイスティックは押し込むことでR3/L3ボタンとなる。

ONEXPLAYER mini 本体左側に配置されたボタン類。上からBackボタン、ジョイスティック、十字キー、Homeボタンが並ぶ。奥にはマイクロスイッチショルダーボタンとリニアトリガーボタンが配置されている
ONEXPLAYER mini 一方の右側には、手前からマイクロスイッチショルダーボタンとリニアトリガーボタン、Startボタン、X/Y/A/Bボタン、ジョイスティック、キーボード呼び出しボタン、ファンのミュートキーがある

 続いて、ボディーや液晶ディスプレイ回りを見ていこう。

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