NTT東日本(東日本電信電話)、NTT西日本(西日本電信電話)は7月19日、電話番号案内サービス「104番」「NTTファクス104」の提供と、職業別電話帳「タウンページ」の冊子版の配布を2026年3月末をもって終了することを発表した。各種障害者向けの「ふれあい案内」(※1)と、視覚障害者向けの「点字電話帳」は2026年4月以降も継続提供する。
(※1)利用には事前登録が必要(NTT東日本/NTT西日本)
NTT東日本およびNTT西日本では、固定電話サービス(※2)の契約者を対象に104番のサービスや各種電話帳の配布を行ってきた。両社以外の一部通信事業者でも、両社の104番への接続サービスを提供したり、希望者に対して両社の各種電話帳を提供したりしてきた。
(※2)固定電話と同じ電話番号が付与されるIP電話(ひかり電話)を含む(以下同様)
しかし、昨今は電話番号をインターネットなどで調べる機会が増え、104番や電話帳“そのもの”を使う人は減少傾向にあった。そこで両社は2020年6月、50音順の電話帳「ハローページ」の廃止を発表し、2023年2月までに“最終版”の発行を終えた。
今回の104番とタウンページの廃止は、ハローページの廃止の流れと同様の理由で行われる。両社の説明によると、タウンページの廃止については広告の掲載(出稿)数の減少や、紙資源を使うことによる環境負荷の軽減も目的だという。
104番とタウンページのサービス終了は、以下のスケジュールで行われる。
タウンページの終了後は、NTTタウンページ(※3)が提供するWebサイト「iタウンページ」において同等の情報を提供する。
現在、iタウンページは「インターネット版電話帳」のような扱いとなっているが、2024年をめどに生活ポータルサイトとしての機能を実装し、スマホやPCに不慣れな人でも使いやすいUIにリニューアルするという。
(※3)NTT東日本の子会社で、iタウンページの運営と、タウンページ/ハローページの配送業務(NTT西日本発行分を含む)、タウンページ(NTT西日本発行分を含む)/iタウンページの広告の販売などを行っている
ふれあい案内と点字電話帳は、電話への“アクセシビリティー”を確保する観点から2026年4月移行も継続して提供される。
ただし、ふれあい案内については2026年4月から案内時間(※4)の変更を行う予定となっており、変更後の時間帯は追って告知される。
(※4)現在は平日の午前9時〜午後5時(土日および祝日、12月29日〜翌年1月3日は休業)
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