やはりイヤフォンのマイクとは違う! ビデオ会議にも役立つ「HyperX」のUSB接続コンデンサーマイク新モデルを試す(1/3 ページ)
日本HPから、USB接続のコンデンサーマイク「HyperX QuadCast 2」と上位モデルの「HyperX QuadCast 2 S」が登場した。高級感あふれる2モデルの実機を試した。
日本HPのゲーミングブランド「HyperX」から、USB接続のコンデンサーマイク「HyperX QuadCast 2」(発売中)と、上位モデルの「HyperX QuadCast 2 S」が11月22日に登場した。直販価格はそれぞれ2万2800円と3万2000円だ。
ゲーム実況者や配信者向けのマイクであるHyperX QuadCastシリーズだが、動画制作などで純粋に高品質なマイクを必要としているクリエイターにも、広く人気を集めているシリーズだ。
その最新モデルとなるHyperX QuadCast 2とHyperX QuadCast 2 Sは、録音音質の強化や多機能ノブの追加、ショックマウントの改良などが施されたアップグレードモデルとなっている。音質にこだわるプロフェッショナルな用途向けの製品ではあるが、ビデオ会議やウェビナーなどで少しでも音質良く声を届けたいと思っているなら、一般の人でも検討してみる価値はありそうだ。
今回、メーカーから両モデルを借りられたので、両者の違いを比較しつつ、普段使いできるのかを検証してみたい。
まず、「HyperX QuadCast 2」と「HyperX QuadCast 2 S」の違いだが、簡単に表にまとめると下記のようになる。
「HyperX QuadCast 2」と「HyperX QuadCast 2 S」の仕様比較。なお、重量に関してはマニュアルや日本の公式サイトでは詳細が不明だったので、米国サイトの仕様(HyperX QuadCast 2 - USB Microphone/HyperX QuadCast 2 S - USB Microphone)を参照した
前モデルの「HyperX QuadCast」と「HyperX QuadCast S」は、どちらもオーディオ品質が16bit/48kHzだったが、新モデルではそれぞれ24bit/96kHz、32bit/192kHzにアップデートしている。マイク感度は単位が異なるので直接の比較はできないが、ライティングは赤色LEDのみのQuadCast 2に対して、HyperX QuadCast 2 Sはフルカラーとなっている。
その他の基本的な仕様に関しては、おおむね共通のようだ。
スタンドにはショックマウントも搭載し、振動を極力拾わないようになっている。また、スタンドを外して、市販のマイクアームを取り付けることもできる。
多機能ノブ(マルチファンクションロータリーノブ)を新たに搭載
新モデルの大きなアップデートは、多機能ノブが追加されたことだろう。従来モデルでは、ゲインの調整は底部のダイヤルで調整、指向特性は背面のノブで調整する必要があったが、これらが多機能ノブだけで操作可能になった。また、多機能ノブでは、背面に接続したイヤフォン/ヘッドフォンの音量調整やモニターミックスの調整、指向特性の変更を行える。
多機能ノブの短押しで、「マイクのゲイン調整→ヘッドフォンの音量調整→モニターミックスの調整」と切り替わる。ヘッドフォンの音量調整やモニターミックスの調整は、3.5mmジャックに接続されている場合のみ有効になる
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