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「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2024年11月27日現在】

Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)が一般リリースされてまもなく2カ月を迎える。追加の「既知の不具合」が報告されているので、その情報をまとめた。

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 Microsoftが10月1日から順次配信している最新のOSアップデート「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」だが、本バージョンの導入によって不具合が発生する可能性がある環境では、「セーフガードホールド」と呼ばれる機能でアップデートの配信が見送られている場合がある。

 この記事では、Windows 11 2024 Updateにおいて2024年11月27日時点で発生している既知の問題と、解消した既知の問題をまとめる。なお、同年10月25日時点で報告されていた既知の問題は別の記事で紹介している。

最新ビルド
Windows 11 2024 Updateの一般向け最新ビルドは「26100.2454」となる

「設定」からタイムゾーンが変更できない

 管理者権限を持たないアカウント(ユーザー)が本バージョンを使うと、Windowsの「設定」アプレットの「日付と時刻」からタイムゾーンを変更できないことがある

 この問題は、今後のWindows Updateで解消される見通しだ。暫定的な解決策としては、以下のものが挙げられる。

  • 管理者権限のあるアカウントでログイン
  • 「コントロールパネル」の「時計と時刻」にある「タイムゾーンの変更」から設定
    • 「ファイル名を指定して実行」から「timedate.cpl」を直接開くのも可

これ
管理者権限のあるアカウントの場合、画像の通り設定から「日付と時刻」を表示できるのだが、管理者権限のないアカウントでは非表示となってしまう。ポリシーによって禁止されていない限り、時刻やタイムゾーンの設定は管理者権限がなくても可能なので、修正されるまでは代替手段で対応したい

「eSCL」を使うUSBスキャナを認識できない

 本バージョンに「eSCL(eScanner Communication Language)プロトコル」を使うUSBスキャナ(複合機を含む)を接続すると、当該デバイスを認識できない場合がある。別のプロトコルで接続できる場合は、eSCLを利用しないように設定することで問題を回避可能だ(デバイスドライバのインストールを別途求められる場合がある)。

 スキャナや複合機を含むeSCLプロトコルを使うデバイスを接続してあるPCについては、11月22日までにセーフガードホールドが設定された。先述の回避策を取れる場合を除いて、インストールアシスタントやインストールメディアを使った手動バージョンアップも推奨されない。

 現在、Microsoftはこの問題を解消するために取り組んでおり、今後のWindows Updateで解消される見通しだ。

Ubisoftのゲームタイトルの一部が止まってしまう

 本バージョンをインストールしたPCにおいて、Ubisoft(ユービーアイ)が開発した以下のゲームタイトルを実行するとゲームの起動中、データの読み込み中、またはゲーム中にプログラムが応答しなくなることがある

  • Assassin's Creed Valhalla
  • Assassin's Creed Origins
  • Assassin's Creed Odyssey
  • Star Wars Outlaws(※1)
  • Avatar: Frontiers of Pandora

 上記のゲームタイトルが導入されているPCでは、11月22日までにセーフガードホールドが設定された。インストールアシスタントやインストールメディアを使った手動バージョンアップも推奨されない。

 セーフガードホールドが適用される前に本バージョンをインストールしてしまった場合、ゲームが応答しなくなったらキーボードの「Ctrl+Shift+Escキー」を押してタスクマネージャーを起動し、アプリを強制終了しよう。

 現在、UbisoftとMicrosoftではこの問題を解消するために取り組んでおり、対応策が決まり次第告知される予定だ。

(※1)Star Wars Outlawsについては、本問題を緩和するための暫定パッチプログラムが配信されている。ただし、適用すると一部のシーンで動作パフォーマンスが低下する恐れがあるため注意が必要だ

解消された問題

 本バージョンで発生した問題のうち、以下のものは解決に至った。

指紋センサーで問題が発生する

 本バージョンのインストール後、一部のPCにおいて画面ロック後に指紋センサーが利用できなくなる不具合が確認されていたが、10月8日に配信されたWindows自身の更新プログラムによって解消された。

 問題解消に伴い、本不具合に対するセーフガードホールドは11月8日をもって解除された。

「Voicemeeter」を導入しているPCでシステムが停止する

 本バージョンにVB-Audio Softwareの仮想オーディオミキサー「Voicemeeter」を導入すると、ブルースクリーン(STOPエラー)が発生する不具合が発生していたが、Voicemeeter自身のアップデートによって解消された。VoicemeeterのWebサイトから「バージョンx.1.1.8」以降のプログラムをダウンロードしてインストールしてほしい(xにはエディションによって1〜3の数字が入る)。

 Voicemeeterがバージョンx.1.1.8以降になったPCについては、11月5日をもってセーフガードホールドが解除された。ただし、バージョンアップ後、解除までに最大で48時間かかる場合がある。

「タスクマネージャー」の一部表示がおかしい

 プレビュー(セキュリティ更新なし)版の2024年10月更新(KB5044384)を適用すると、アクティブなアプリケーションがあるにも関わらず、「アプリ」「バックグラウンドプロセス」「Windowsプロセス」が“ゼロ”と表示されてしまうことがある問題が生じていた。

 この問題は、セキュリティ更新付きの2024年11月更新(KB5046617)以降を適用することで解決される。

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