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2024.11.05

小江戸・川越で食べたい「うなぎ」の名店4選!小川菊などの老舗も<2024・埼玉>

埼玉県・川越エリアには、江戸の面影を今に残す風情ある街並みを求めて多くの観光客が訪れています。たくさんのカフェやレストランがありますが、実はうなぎが名物というのはご存じですか?

川越では江戸時代の豚や牛の禁食文化のほか、周囲に海がない環境から人々はタンパク源をうなぎによって得ていました。当時の清らかな河川では天然のうなぎがよく採れていて、その名残から川越名物となったそうです。

そこで今回はそんな歴史ある街・川越のうなぎ屋さんをピックアップしました!それぞれのお店のこだわりのうなぎをぜひ楽しんでくださいね。

【本川越駅から徒歩8分】うなぎ いちのや

創業190年越え。独自の焼き方で生まれる柔らかなうなぎ

うなぎ いちのや
うな重(菊) 4300円

江戸時代後期、1832(天保3)年創業の老舗うなぎ店。受け継がれてきたタレを使った逸品の蒲焼を味わうことができます。

いちのやの蒲焼は、白焼きをせずに生のうなぎを蒸したもの。そこにタレをつけて焼き上げています。身はふっくらとし、皮目は香ばしい仕上がり。箸を入れればすんなりと皮まで入り、口に運べば舌に絡みつくようなねっとりとした食感を楽しめます。タレはうなぎの甘みを引き立てるすっきりとした味わいです。

肝吸い付きの「うな重」のほか、刺身やう巻、肝焼きなどが出る「かばやきコース」(8000円)、肝吸いやお新香付きの「ひつまぶし」(3980円)などもあります。

うなぎ いちのや
店内は、純和風のたたずまい
うなぎ いちのや
お店の外にもうなぎを焼く香ばしい香りが漂う

畳にテーブルを配した大広間や個室で、ゆったりと食事を楽しめるのも魅力。時間問わず混雑することが多いので、訪れる際は予約をするのがおすすめです。

■うなぎ いちのや
049-222-0354
埼玉県川越市松江町1-18-10
【平日】ランチ11時~15時、ディナー16時30分~20時30分【土日祝】11時~21時
月曜日(祝日の場合、翌火曜日)
【電車】西武鉄道 本川越駅より徒歩8分【車】関越自動車道 川越ICより11分
40台
「うなぎ いちのや」の詳細はこちら

【本川越駅から徒歩9分】小川菊

1807(文化4)年創業。7代続く老舗

小川菊
特重 6250円

創業200年余り、江戸後期に川越で誕生して以来、守られてきた味を堪能できるうなぎ店です。

毎朝届くうなぎは、全国の産地から厳選したもの。井戸水で落ち着かせてから、卓越した職人技でスピーディーに割きます。白焼き、蒸しの工程を経たのち、代々伝わるタレをつけ、紀州備長炭の高熱で焼き上げていきます。香ばしいうなぎをご飯と一緒に頬張れば、ふっくらとした身と、パリッとした皮目、そしてほんのり甘めで上品な味わいのタレが絶妙なハーモニーを奏でます。

「うな重」(3900円~)や「蒲焼」(3400円~)のほか、うなぎ本来の味を最大限に引き立てた「白焼」(3850円)やこんがりと揚がった「骨せん」(550円)なども楽しめます。

小川菊
木造3階建ての店舗は市の都市景観重要建築物等に指定されている
小川菊
2階は畳敷きの椅子席

現在の店舗は大正初期に建築されたもの。落ち着いた雰囲気が小江戸・川越にぴったりです。

お店に入る前にタッチパネルが用意されているので、受け付けをして発券された整理券を受け取りましょう。整理券のQRコードを読み取って、呼び出し画面が表示されるまで待ちます。平日でも30分から1時間ほど待つ可能性があるので、時間に余裕を持って訪れてくださいね。

■小川菊(おがきく)
049-222-0034
埼玉県川越市仲町3-22
11時~14時、16時30分~19時30分(LO19時)
木、不定
【電車】西武鉄道 本川越駅より徒歩9分【車】関越自動車道 川越ICより14分
なし
「小川菊」の詳細はこちら
「小川菊」のクチコミ・周辺情報はこちら

【本川越駅から徒歩10分】小川藤

味の決めては創業以来つぎ足すタレ

小川藤

川越街道沿いに建つ、うなぎの老舗。1923(大正12)年創業で、西側の大正浪漫通り沿いにある「小川菊」から暖簾分けされ誕生しました。

小川藤のうな重は、うなぎ3分の2尾を使った「うな重 梅」(2800円)、1尾使った「うな重 竹」(3900円)、1尾以上使った「うな重 松」(5000円)の3種のラインナップ。ほかに丼に盛られた「うな丼 並」(2200円)や「うな丼 小」(1100円)など、気軽にうなぎを楽しめる親しみやすい価格設定で、観光客はもちろん地元客からも愛されています。

創業以来つぎ足しで作られるタレを3回つけ、備長炭でじっくり焼いたうなぎは、香ばしさが際立つ仕上がりです。

小川藤
1階はテーブル席と座敷席、2階は座敷席がある

古民家のような落ち着きのある店内は、素朴な雰囲気。気負いなくうなぎを堪能できます。

■小川藤(おがとう)
049-222-0643
埼玉県川越市松江町2-3-1
11時30分~15時(LO14時30分)

【電車】西武鉄道 本川越駅より徒歩10分 【車】関越自動車道 川越ICより20分
なし(提携コインパーキングにて1時間無料サービスあり)
「小川藤」の詳細はこちら
「小川藤」の周辺情報はこちら

【本川越駅から徒歩10分】うなぎ 深井屋

裂き、串打ち、蒸し、焼きまで店主が1人でこなす

うなぎ 深井屋
うな重 松 4500円

ふわふわと柔らかい「うなぎ 深井屋」の「うな重」(3400円~)。その美味しさの秘訣は、うなぎの味を最大限に生かす熟練の職人技です。埼玉県鶴瀬の老舗うなぎ店で修行し、店主が独立したのは1984(昭和59)年のこと。以来ずっと手作業にこだわり続け、早朝4時からの仕込み作業、そして注文が入ってからの蒸し、焼きの全行程をご主人1人で行っています。

さらに、その味わいを支えるのが秘伝のタレ。甘さのあるタレは修行先から受け継いだもの。濃口醤油やみりんを煮込みつぎ足しながら、うなぎの旨みが溶け込むことで、奥深い味へと育ち変化していくのだそう。このタレを3度つけ焼き上げたうなぎは香り高く、粒立ちの良い埼玉県産のコシヒカリにのせれば絶品の「うな重」が出来上がります。

うなぎ 深井屋
肝焼 1本500円。タレがしっかり絡み、お酒との相性も抜群
うなぎ 深井屋
現在の場所にお店が移転したのは1995(平成7)年のこと

町屋を利用したお店は、テーブル席とカウンター席があり、落ち着きのある雰囲気が漂います。

早い時には13時頃に売り切れてしまうこともあるので早めに来店するのがおすすめです。

※飲酒運転は法律で固く禁じられています。飲酒をする場合は公共交通機関でお出かけください。

■うなぎ 深井屋
049-226-9666
埼玉県川越市仲町2-8
11時30分~14時30分※売り切れ次第終了
火、不定
【電車】西武鉄道 本川越駅より徒歩10分【車】関越自動車道 川越ICより14分
なし
「うなぎ 深井屋」の詳細はこちら

まとめ

ひと口にうなぎ料理といっても創業100年を越す老舗から一風変わったうな重を出すお店まで、個性的なお店が様々ある川越。いろいろなお店を訪れて、その味わいの違いをぜひ堪能してみてくださいね。

※この記事は2024年10月28日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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星 マチコ  星 マチコ

東北・宮城県在住のライター、兼2人の子どもの母。見て、聞いて、触れて、温度感のある観光情報を発信中。雪山が好き。休日はマニアックで美しい絶景を求め、東北をあっちこっちさまよっている。

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