■コンセプト

折った2枚の板で構築されたオーガナイザー「POLY」。薄いスチールでありながら削り出されたような造形はたしかな物質感を持ち、空間にアイコニックな表情をのぞかせます。

独自の存在感で、日常にインスピレーションを与えてくれるプロダクトシリーズです。

「折る」というシンプルなプロセスのもと、単一の素材を軸に構成された形状は、「添う」「合わせる」「そろえる」という機能を備えているのが特徴。

単体で壁面へ添わせたり、2つの背面同士を合わせたりと、使い手のアレンジによってフレキシブルに使えます。

■特徴

同シリーズは、「Container」「Tray」「Book stand」「Bin」の4つのバリエーション展開。親和性が高いカラーリングとバランスのため、用途に合わせて同じサイズやカラーでそろえても、異なるサイズやカラーのチョイスで組み合わせても空間にしっくり馴染みます。

「Container」は、高さの異なる3サイズからなるコンテナシリーズ。雑然としがちなデスクまわりを心地よく整え、快適なステーショナリースペースをつくるのに役立ちます。

Container

「Tray」は、アクセサリー、鍵、クリップなど小さな日用品の置き場所となるトレイ。デスクやシェルフを整理するアイテムとして活躍します。

Tray

「Book stand」は、使い手の想像力によってさまざまな表情を魅せるブックスタンド。向きを変えると独立したディスプレイスタンドとして使用できます。

「折り」から生まれた印象的なフォルムは、本の背表紙との調和性が高く、日頃手に取る数冊を収める、ディスプレイするといった多様な使い方が楽しめます。

Book stand

「Bin」はごみ箱のほか、収納ツールとしても使えるアイテム。組み合わせることでものを分別・区別することができる機能性、壁沿いに配置することでスペースを無駄なく使うことができる実用性を持ち合わせています。

Bin

■デザイナー カルデイラ エリナさんのコメント

Fulcrumのおもな加工技術である「折り」を活かしたデザインを、POLYシリーズのアイデンティティとすることを目指しました。折り加工を等間隔で繰り返すことで生まれる多角形は、板金の直線的でインダストリアルな印象を残しつつも、やわらかく愛らしさのある形となっています。

ものを収納するという目的だけでなく、自分に合ったサイズや色を組み合わせて楽しみながら、部屋や机上のアクセントとして使ってもらえたらうれしいです。