2022年のシリアル生産数量は、過去最高となった2021年の裏年だったにも関わらず前年比ほぼ横ばいの99.6%で、過去2番目となった(日本スナック・シリアルフーズ協会)。
今回は、当社が任意に選んだシリアル24ブランドについて、「知っている(認知率)」、最近3ヶ月以内における「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「買って食べたことがある(経験率)」、「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、全項目でカルビーの「フルグラ」が首位を獲得した。特に3ヶ月内購入では2位の「グラノーラプラス(カルビー)」や3位の「ケロッグ コーンフレーク(日本ケロッグ)」の3倍以上、今後の購入意向でも2位の「ケロッグ コーンフレーク」に3倍近い差をつけるなど、シリアルジャンルを代表するブランドといえるだろう。
2位以下をみると、ロングセラーの「ケロッグ コーンフレーク」や「シスコーン(日清シスコ)」などのロングセラーや、「素材まるごとグラノラ(日本ケロッグ)」、「ごろグラ(日清シスコ)」などグラノーラのブランドが上位に顔をだしているが、ブランド間の差は小さい一方、「フルグラ」との差は大きく、「フルグラ」独走が目立つ。
また、市場が急成長中のオートミールのブランドに注目すると、前回(2022年3月版)10位以内に入ったブランドは、3ヶ月内購入でひとつ、今後の購入意向ではゼロだったが、今回は3ヶ月内購入、今後の購入意向とも、「オートミール(日本ケロッグ)」、「ベイクドオーツ(カルビー)」の2ブランドが10位以内に入った。堅実に裾野を広げてきていることが見て取れる。
再購入意向をみると、首位は前述のように「フルグラ」だが、3位から5位までがPBだ。また、7位の「ベイクドオーツ」に続いて8位に「トップバリュのオートミール(イオン)」がランクインしている。食品値上げが続くなか、比較的コストパフォーマンスに優れる流通PBが注目されている可能性がある。
コロナ禍の際に、簡便性や健康感で注目され、それまでのダウントレンドから一転、大きく市場を拡大したシリアル。コロナ後も、手軽さに加えおいしさや栄養バランスなどが評価され、堅調な動きが続いている。特にオートミール市場では、メーカー各社が「新しい主食」としての訴求を強め、カップ入りのリゾット風商品や、より「米化」に適した商品など、さまざまな切り口での商品を発売している。今回の調査では浸透は進んでいているようにみえるが、今後日本人の食卓に定着していくのかが注目される。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月内購入
- フルグラ(カルビー) 16.2%
- グラノーラプラス(カルビー) 4.5%
- コーンフレーク(日本ケロッグ) 4.4%
- 再購入意向
- フルグラ(カルビー) 65.2%
- グラノーラプラス(カルビー) 64.8%
- セブンプレミアム コーンフレーク(セブン&アイ) 62.5%
- トップバリュのフルーツグラノーラ(イオン) 60.5%
- みなさまのお墨付きフルーツグラノーラ(西友) 59.1%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示24ブランド
- フルグラ(カルビー)
- グラノーラプラス(カルビー)
- ベイクドオーツ(カルビー)
- 素材まるごとグラノラ(日本ケロッグ)
- オールブラン(日本ケロッグ)
- オートミール(日本ケロッグ)
- 粒感しっかりオートミールごはん」(日本ケロッグ)
- コーンフレーク(日本ケロッグ)
- 玄米フレーク(日本ケロッグ)
- おいしいオートミール(日清シスコ)
- ごろグラ(日清シスコ)
- 完全メシ フルーツ/大豆グラノーラ(日清シスコ)
- シスコーン(日清シスコ)
- プレミアムピュアオートミール(日本食品製造)
- 日食自然の良さグラノーラ(日本食品製造)
- オートミールDELI(エスビー食品)
- 旭松食品 カップ入りオートミール(旭松食品)
- クエーカーオートミール(クエーカーオーツ)
- スイスミューズリー(ファミリア)
- アリサン 有機オートミール(アリサン)
- トップバリュのオートミール(イオン)
- トップバリュのフルーツグラノーラ(イオン)
- セブンプレミアム コーンフレーク(セブン&アイ)
- みなさまのお墨付きフルーツグラノーラ(西友)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2023年11月14日(火)~11月16日(木)
調査対象者:当社インターネットモニター木 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,060サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
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