世の中は記念日であふれている。認定機関の日本記念日協会(長野県佐久市)への登録件数は2863件に上り、71件がひしめく密集日もある。1件も記念日がない日は、366日(うるう日含む)のうち、2日だけ。12月28日と、1月2日だ。完全制覇の栄誉もついてくるこの2日、御社が狙ってみては?
11月1日、オオゼキ市川店(千葉県市川市)に大量のカステラが並び、派手な店頭販促(POP)が買い物客の視線を集めていた。茶色で黄色を挟む3層が「111」に見えるため「井村屋カステラの日」として登録されている。
井村屋グループは2007年に「井村屋あずきバーの日」(7月1日)で記念日の活用を始め、23~24年にカステラを含む6件を登録した。同社の青木吉雄さんは「あずきバーが有名ですが、祖業はようかんです。ニッチな商品がたくさんあることをアピールしたい」と狙いを説明する。例えば「氷みつの日」(6月1日)は「5(氷)32(みつ)」の語呂合わせで、存在しない5月32日の代わりに6月1日にした。