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ニュース・スポーツ

中国の旧正月「春節」 28日から始まる 空港やホテルで来日客の姿 鹿児島 

2025年1月28日(火) 18:35

中国では旧正月にあたる「春節」の大型連休が1月28日から始まりました。

中国などではこの時期に休暇を取って海外旅行を楽しむ人も多く、28日は鹿児島県内でも空港やホテルで「春節」にあわせた来日客の姿が見られました。

28日午後、鹿児島空港に着陸した中国・上海からの定期便。

春節の連休を利用した観光客でほぼ満席状態です。

国際線ターミナルは正月を祝う赤い装飾で彩られ、本場大島紬クイーンらが「歓迎」を意味する中国語で観光客を出迎えました。

本場大島紬クイーン
「ホワンイン(いらっしゃいませ!)」

来日客
「桜島に行く予定です」
「もちろん食べ物も!」
「桜島や色々な所に行きたいが、天気予報がよくないので、スケジュールを心配している」

コロナの収束や円安などによるインバウンド需要の高まりを受けて、鹿児島でも外国人観光客が増加しています。

県内での外国人宿泊者数の推移を見ると、新型コロナ流行前の2019年が84万人と最も多く、コロナ禍で大きく落ち込んだことがわかりますが、2023年は36万人まで回復しています。

さらに2024年は鹿児島と海外を結ぶ直行便が増えたことで、外国人宿泊者数は増加傾向にあり、2023年よりも増加が見込まれているということです。

直近の2024年11月の県の観光動向調査でも、香港航空、チャイナエアラインなどの定期便の運航再開や大韓航空の増便などにより、外国人客は2万3000人余りと、前の年の同じ月に比べて35.6%増えています。

インバウンド需要は消費傾向にも変化がー

これまで山形屋ではインバウンドの売り上げが、コロナ前の2018年度が最高でしたが、2024年度はすでに10カ月間で過去最高を更新しているということです。

背景にはインバウンドに人気の商品が、コスメなどからブランドバッグなどよりハイコストな商品に移り変わり、客単価が約3万円から約8万円に伸びたこともあるとみられています。

河内杏月アナウンサー
「鹿児島市の城山ホテル鹿児島です。スーツケースを持った観光客の皆さんがチェックインの手続きをしています。きょうは予定時間より少し早くチェックインの受付が始まりました」

鹿児島市の城山ホテル鹿児島に続々と訪れる外国人観光客たち。

旧正月にあわせて連休をとるのは中国だけではなく、韓国でも「ソルラル」と呼ばれ、海外旅行に出かける人も多くいます。

鹿児島空港の国際線の直行便が相次いで再開した影響もあってか、城山ホテル鹿児島では2024年、全体の宿泊客の2割から3割を占めていた旧正月の連休期間の外国人観光客の割合が、2025年は4割から6割に増えたということです。

観光客
「上海から来た。温泉を楽しみに鹿児島に来た。砂蒸し風呂に5回入った」
「桜島を楽しみにしている。黒豚が美味しいと聞いている」

またこのホテルでは旧正月に滞在する宿泊客をもてなそうと、日本の正月を体験できるイベントを企画。

宿泊客らは色ペンや折り紙で飾り付けたオリジナルの羽子板を作る体験や、浴衣の着付け体験などを楽しんでいました。

韓国から
「思ったよりきれいで満足している。後ろ姿が気に入っている」
「芋焼酎の買い物を楽しみにしている」

城山ホテル鹿児島 宿泊営業部 井手智美部長
「日本の正月を(外国の)皆さんに体験してもらうために企画した。鹿児島をたくさんの国の方に知ってもらいたいという思いや色々な食べ物、文化、景色などを広めてもらう役に立てれば」

28日から始まった「春節」。

この1週間は鹿児島も多くの外国人観光客でにぎわいそうです。

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