ネットを使う人ならば、誰もが日々ブラウザを通して、大事な個人情報にアクセスしたり、送信したりしています。ですから、ブラウザのセキュリティに少しでも余計に力を入れるのは、大した苦ではありませんよね。今回は、ブラウザのセキュリティを守る人気の拡張機能・アドオン・エクステンション5選をご紹介します。
「AdBlock Plus」はその名の通り、ウェブサイトの特定の広告をブロックします。スクリプトをブロックするタイプの「NoScript」(後ほど登場します)のような通常の拡張機能とは違い、AdBlock Plusは、広告だけをブロック可能です。「悪意ある広告」のブロックリストを使うと、AdBlock Plusのセキュリティはより向上します。もちろん、ブロックしたくないものはホワイトリストに入れておけば大丈夫です。AdBlock Plusを使えば、サイトの見た目が広告で台無しになることも減りますよ。
「Electronic Freedom Foundation」が提供している「HTTPS Everywhere」は、ブラウザとサーバを安全に接続するための拡張機能です。Webサイトの設定では、セキュリティが確保されていなくても、可能な限り暗号化して安全に接続するようにしてくれます。例えばTwitterは、ユーザー名とパスワードを入力するところは暗号化されていますが、その後のtweet部分は暗号化されていません(Facebookはつい最近サイト全体を暗号化するオプションを追加)。また、HTTPS Everywhereは、Firesheepのようなハッキングツールからも守ってくれます。
「LastPass」は、パスワードなどの個人情報に不正アクセスされるのを防ぐための拡張機能です。LastPassを使うと、パスワードは保存・暗号化され、サイト毎に異なる、複雑で解読されにくいパスワードが簡単に作成できます。しかもLastPassは、この世のどのブラウザにも対応。LastPassは、ライフハッカーではお馴染みなので、「『LastPass』を活用してパスワードを監査・更新する方法」など過去記事も多数あります。興味のある方は「LastPass」でサイト内検索してみてください。
「NoScript」は、JavaScriptやFlash、 Quicktimeなど、ブラウザに読み込まれる様々なスクリプトをブロックする、FIrefoxのみ対応のアドオンです(Chromeユーザーは似た機能を持つChromeの拡張機能「NotScripts」をチェックしてください)。NoScriptの良いところは、ブラウザをクラッシュさせてパソコンに不正にアクセスしようとする、悪質なWebサイトのスクリプトをブロックしてくれるところでしょう。このようなスクリプトをブロックできれば、かなり安心してネットサーフィンが楽しめます。
ただし、すべてのスクリプトをブロックしていると、かなりのWebサイトが正常に見られなくなるということもお忘れなく。GoogleもGmailもTwitterも、あらゆるサイトでページを読み込むのにJavaScriptが使用されています。NoScriptでは、サードパーティのスクリプト、もしくは安全でないドメインのサイトのみブロックすることも可能です。自分で細かく設定することで、セキュリティは最大限に、不便は最小限に押さえましょう。
「Web of Trust」は、これまで紹介した上記の拡張機能とは少々違います。悪者から身を守るのではなく、Webサイトにアクセスした時に、そこが信頼できるかどうかを教えてくれるのです。このサイトなら信頼できるだろうと思っていても、Web of Trustを見たら個人情報を送信しない方がいいと警告されるかもしれません。サイトの信頼度はユーザーの評価によって決まるので、個人的には正確で役立つ情報だと思います。
米Lifehackerでは、上記5つのセキュリティ系拡張機能の中から、読者の一番のお気に入りを決めるべく投票を受け付けたところ、Adblock Plusが一位に輝いたようです(英文記事)。
Dave Drager(原文/訳:的野裕子)