こんにちは。美容研究家の境貴子です。

まずは、この度の東日本大震災の被災者の方々にお見舞い申し上げます。私の身だしなみや美容のライフハック情報は何の役にも立たず、掲載時期としてはまだ不適切だとお叱りをうけるかもしれませんが、節水にも繋がるケア方法なので、ご紹介させていただきます。

 私の美容テーマは「自力美」です。シンプルなケアで自分の持つ本来の美しさを引き出すことが、最重要だと考えています。今回ご紹介するスキンケアは、お水でパシャパシャ洗わない、拭き取りマッサージ洗顔です。大まかに分けて2ステップなので、1分程度で完了し、節水にもなります。

■準備

  1. 大判コットンを用意。無ければガーゼやタオルでよいです。コットンを真ん中から2枚に裂いていき、2cm程残したところで折り返し、内側のフワフワの面を表に出します。ガーゼやタオルの場合この工程は不要です。
  2. コットン(ガーゼやタオル)を少量の水道水で湿らせ、絞ります。
    ※ 乾いたコットンで不要な刺激を受けるのを防ぎ、化粧水も少量で済むため。
  3. 湿らせたコットン(ガーゼやタオル)に化粧水(100円玉大)を含ませます。
    ※ 化粧水は手持ちのモノでよいです。お持ちでない方は、気兼ねなく使える安価なモノ、もしくは精製水(グリセリンを5:1の割合で混ぜた手作りの化粧水)を用意。

■手順

拭き取り洗顔(くるくるマッサージ)

  1. 人差し指と小指でコットン(ガーゼやタオル)をはさみ、下から上に向って外側にくるくる拭きます。タオルの場合は、中指と人差し指に一枚でかけましょう。
  2. 左頬は、左手で耳近くから頬を引っ張るようにして押さえながら、右手で持ったコットンで時計回りにくるくると円を描きます。
  3. 右頬は、左手を頭の後ろへ回し、耳近くから頬を引っ張るようにして押さえます。
  4. 右手で持ったコットンで反時計回りにくるくると円を描きます。
  5. おでこは横に滑らせて、2ラインでくるくると滑らせます。
  6. 鼻は小鼻を中心にくるくる滑らせます。汚れの溜まり易い小鼻周りは、特に丁寧に拭き取ると良いです。
  7. 鼻は嗅覚と呼吸を司る重要器官で、一生成長を続けます。それだけ代謝も高く老廃物がたまりやすいです。


油分でフタをして出来上がり

  1. 汚れを拭き取り、化粧水を入れ込んだ肌に乳液やクリームを薄く伸ばしてつけます。
  2. 特に皮脂が多くテカりやすいTゾーンや、カサつきやすい箇所から付けます。
  3. 外出前であれば、仕上げにUVクリームも忘れずに!


肌は清潔にして、水分を入れて、油分で蓋をする。この工程をコットンを使ったマッサージとあわせて行うと、筋線維がほどよく刺激され、内側から自分でコラーゲンやヒアルロン酸といった美容成分を作り出すようになります。さらに、普段使わず凝り固まった表情筋をマッサージで運動させることで、しわやたるみの改善にもつながります。

スキンケアの基本は、自然のサイクルを乱さないように代謝のサポートをすること。これに尽きると思います。泡立つ洗顔料も、高級な美容液も基本的には不要です。私はこの10年間、この洗顔方法でフェイシャルケアをしてきましたが、おかげさまでほどよい水分量とキメの整った肌をキープしています。

最後に。スキンケアの方法は美容研究家によって千差万別です。これは私の推奨方法なので、ご自身に合わなければお止め下さい。

(境貴子)