確実に痩せられる方法や、体重をキープするコツを知りたいなら、「全米体重管理登録簿(The National Weight Control Registry)」の記録を見てください。この研究の被験者は、全体で平均約30kg体重を落とすことに成功し、それを5年半維持していました。どのようにして体重コントロールに成功したのか、コツをお教えしましょう。

全米体重管理登録簿には「最低でも約13kg体重を落とし、最低1年間は維持していた」という約4000人のデータベースが載っています。どのくらいの期間で、どのくらいの体重を落としたのかの違いはありますが、痩せた人には4つの共通点がありました

  • 90%の人は、1日約1時間の運動を定期的にしたと言っている。
  • 78%の人は、朝食を毎朝食べている。
  • 75%の人は、最低でも週に1回は体重を測っている。
  • 62%の人は、テレビを見る時間が週に10時間未満である。

これらの共通点は、ダイエットをするなら常識と思われるかもしれませんが、ここでさらに重要な発見がありました。89%の人は、食事療法と運動を組み合わせてやっていたということです。ダイエットには食事も運動もどちらも重要なことがよくわかります。

毎日、長時間の激しい運動をするのも結構ですが、28%の人は、運動はウォーキングだけでした。何人かの被験者に歩数計をつけてもらったところ、1日に歩いている距離は8~9kmだったそうです。

また、頻繁に体重を測るのは、体重を減らしたい時は逆効果だと思っている人もいますが、そうではないようです。少なくとも週に1回は体重を測ることが「体重増加早期発見システム」になっており、長期的な体重の維持につながっているのではないでしょうか。

ライフハッカーではこれまでもダイエットのヒントを数多く紹介してきました。最近なかなか体重が落ちないという方は「ホメオスタシス効果を知って停滞期突破!ダイエット成功の4つの秘訣」、もっと個人的な体験談が見てみたい方は「小さな頃からぽっちゃりだったエンジニアが、45kgの減量に成功した方法」をどうぞ。他にも、何も特別な器具を使わない「ビートたけし流の絶対にやせるダイエット方法」や、運動や食事以外にも気をつけたい「睡眠時間と体重の関係性」といった記事もあります。

基本のコツを抑えつつ、着実なダイエットを心がけていきましょう。

The National Weight Control Registry | The Permanente Journal

Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)

Photo by Sarah Sphar