家庭用ハードで遊ぶ「テレビゲーム」をはじめ、私たちのまわりにはたくさんのゲームがあります。人々を楽しませてくれる数々のゲームは、多くのクリエイターたちのアイデアによって生み出されています。ライフハッカーでも以前にゲームクリエイター横井軍平氏の本から、そのアイデア発想法を取り上げたことがあります。

テレビゲームがある一方、忘れてはならないのが「ボードゲーム」。『モノポリー』や『人生ゲーム』など、世代を超えて親しまれている名作が数多くあります。そんなボードゲームも、世界中で毎年たくさんの新作が生み出されているのをご存じでしょうか。「Kotaku JAPAN」によると、ドイツでは毎年500もの新タイトルが発表されているのだとか。つまり、それだけのクリエイターたちが、アイデアを競い合っているという証拠でもあります。

前述のKotaku JAPANに、天才ゲームデザイナーと評されるライナー・クニツィア氏のインタビュー記事がありました。クニツィア氏は1990年にデビューして以来、実に500タイトル以上のボードゲームを制作してきました。それだけのアイデアをどうやって発想しているのでしょう。クニツィア氏は、「1つのアイデアがまた別のアイデアを生む」と語っています。

── 既に500を超える数のゲームをデザインされていますが、それらゲームのアイデアはどこから生まれてきたのですか?

クニツィア:常に新しいものとインスピレーションを探しています。何も書かれていない紙切れに向かって座り、何かを作らなきゃと作業を始めるのは非常に難しいです。私は1つのゲームを作っている中で、そのゲームでは使えないけれども、別のゲームでは使えそうなアイデアが思い浮かぶことが多いです。そしてそれをノートに書いておきます。

それが別の新しいゲームの始まりになったりするのです。ゲームデザインの1つのアイデアがまた別のアイデアを生み、雪崩のように続いていきます。だからアイデアが尽きることは無いのです

目を開けてしっかり回りを見ていれば、ゲームのためのアイデアを思いつくのはそんなに時間がかかりません。しかし、それらのアイデアを製品化して、市場に適した形にする部分には非常に時間がかかり、多くの場合、何ヶ月にも及びます。

そのため、アイデアを持っていることが時には重荷になることもあります。そこから沢山の仕事が始まりますからね(笑)。

「創造性とは物事をつなぐことに過ぎない」とスティーブ・ジョブズが言ったように、クニツィア氏の言葉からも、アイデアはまっさらな状態から生まれ得るものだけではないことがわかります。

Kotaku JAPANでは前後編に分け、クニツィア氏にインタビューを行なっています。銀行員や会社経営者を経てゲームデザイナーになった経歴、ボードゲームの現在と未来、ゲームデザインのプロセスに至るまで、さまざまに語っています。ファンならずとも、ボードゲームの魅力に触れられるひと時となるでしょう。下記のリンクより全文をどうぞ。

ドイツの天才ゲームデザイナーがボードゲームの未来を語る! ライナー・クニツィアにインタビュー【前編】 | Kotaku JAPAN

ボードゲームを500タイトル以上作り出したデザイナーが、アイデアを生む秘訣を語る! ライナー・クニツィアにインタビュー【後編】 | Kotaku JAPAN

(ライフハッカー[日本版]編集部)

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