スマートフォンは、できるだけ高速に操作したいもの。Androidのコア機能には、長年のあいだに数々の改良が施されていますから、もしかしたら、もっと速く、もっと効率的に操作できるワザを見逃しているかもしれません。
かかってきた電話に定型文で対応する
- 今は話せないんだけど、どうしたの?
- すぐにかけ直します。
- あとでかけ直します。
- 今、電話に出られません。あとでかけ直してください。
- メッセージ文作成
これは誰もが知る機能のひとつですが、たいていの人はその存在を忘れています。電話に出ようという時に、ステータスバーをいろいろいじったりはしないからです。
しかし、大半のAndroid携帯には、電話に出られない時に備えて、かけてきた相手に定型文で返答できる機能がついています。
バニラAndroid(メーカー独自の仕様を加えていない、もっともシンプルな状態のAndroid携帯)なら、電話がかかってきた時に、左右にではなく上にスワイプすると、定型文が出てきます。そこから好きなものを選べば、電話の相手に自動的にメッセージが送られる仕組みです。
ホーム画面にアイコンをドラッグして、アプリ設定にジャンプする
このワザも、バニラAndroidならとても簡単です。アプリの設定画面に一気に移動したい時は、アプリ一覧表示画面に行き、目当てのアプリのアイコンをホームにドラッグします。すると、「App Info」が上部に現れるはずです。さらにそこへアイコンをドラッグして放しましょう。これで、そのアプリの設定画面にひとっ飛びです。
この機能がないバニラAndroidもありますが、多くのカスタムランチャーに搭載されています。ぜひこの機能がほしいという方には、「Nova Launcher」がおススメです。
写真をタップして、電話、メール、ナビを使う
とても昔からある機能なのですが、こんな機能があるなんて、多くのAndroidユーザーは気づいていないかもしれません。『Dialer』、連絡先、『Gmail』、SMSといったAndroidの標準搭載アプリでは、たいてい連絡先の写真の角に小さな矢印が表示されます。その場合、写真をタップするだけで、電話やメールなど、各種の連絡手段リストが表示されるのです。
住所が登録されていれば、Googleナビを開いて、行き方をすぐに調べることだってできます。連絡先アプリを日ごろからきちんと管理している人には、とても嬉しい機能ですね。逆にぐちゃぐちゃだという方は、複数登録されている人をひとつにまとめるなど、この機会に整理してみてはどうでしょうか。
よく使う連絡先やブックマークのウィジェットを追加する
先ほどのワザからさらに1歩踏み込んで、連絡先ウィジェットをホーム画面に加えてみましょう。1×1サイズの連絡先ウィジェットをフォルダに追加することもできます。そうすれば、何をしていても、ほんの数回タップするだけで、親しい人たちに連絡をとれます。
また、ブックマーク、よく使うナビゲーションクエリ、Google Driveファイル、Dropboxフォルダ、Gmailラベル、設定サブメニューなどについても、アイコンサイズのウィジェットを作成することができます。
Androidのベテランユーザーには、「ショートカット」という呼び名のほうがおなじみかもしれません。端末によっては現在でもそう呼ばれており、別々のカテゴリー内に隠れています。とはいえ、近ごろはGoogleも、「ショートカット」をやめ、すべて「ウィジェット」としてまとめつつあるようです。
AndroidキーボードをText Expander化する
『Text Expander』などのテキスト入力補助アプリを使えるのはパソコンだけだと思っていませんか。Androidでも、ショートカットをユーザー辞書に登録すれば、『Text Expander』のような機能を利用することができます。つまり、「lh」を「Lifehacker」に、「@@」を自分のメールアドレスに変換できるようになるのです。
オートコンプリートが無効になっていて、ショートカットが使えないケースもありますが、たいていは長いフレーズのスニペットを作成できるはずです。
ボイスサーチで代名詞や「Ok,Google」を使う
この機能はかなり新しいので、知らなくても無理はありません。GoogleはAndroidに新しい検索機能を次々と導入しています。これまでも『Google Now』で「Ok,Google」という合言葉を唱えれば、ボイスサーチを呼び出すことができました。それが今では、検索結果を見たままでもできるようになったのです。
例えば、「スパイダーマン」や「アイアンマン」のキャラクターを生み出したマーベル・コミックス原作の米テレビドラマ新シリーズ『S.H.I.E.L.D.』で、クラーク・グレッグが演じるフィル・コールソン捜査官の部下役になっている俳優が誰か知りたいとしましょう。
まず、「Ok, Google. Who plays in Agents of SHIELD?(オーケーGoogle。『S.H.I.E.L.D.』に出演している俳優は誰)」と聞きます。すると、出演者のリストが表示されるので、スクロールしていけば、目当ての俳優を見つけることができます。
次に、放映日が知りたくなったら、「Ok, Google. When does it come on?(オーケーGoogle。その放映日はいつ)」と聞いてみましょう。するとGoogleは、ひとつ前の検索項目から、「it(その)」が『S.H.I.E.L.D.』を指すと理解し、答えを探してくれるのです。スクリーンに触れることなく、ボイスサーチを続けて利用できるのは嬉しいですよね。※この機能は現在まだ日本語に対応していないようです。
検索オペレーター「intitle:」を使って、Playストア内の目当てのアプリを探し出す
ご存じの通り、Google Playストアはガラクタのようなアプリであふれかえっています。Googleは検索結果の向上に努めていますが、なかなか目当てのアプリを特定できないこともめずらしくありません。そんな時はぜひ、おなじみの検索オペレーター「intitle:」を使って絞り込んでみてください。複数の語彙で一気に検索する時は「allintitle:」検索も使えますよ。
Eric Ravenscraft(原文/訳:遠藤康子/ガリレオ)