連日のように耳に入ってくる戦争や紛争、内戦のニュース。比較的治安がいい島国日本にいると、いまいちピンと来ない人は多いかと思います。

私もその1人でしたが、複数の国に住み背景が違う様々な人々と接するなかで、世界の情勢を理解していれば不用意な発言で相手を傷つけなくても済んだのに…と感じるシチュエーションを過去に3回経験しており、それ以降できる限り学ぼうとしています。

とはいえ、ネットに書かれている内容はピンポイントなものが多いし、書籍だとちょっとハードルが高い。

簡単かつ包括的に書かれているものはないか、と探していたときに漫画『紛争でしたら八田まで』(モーニングコミックス)に出会いました

▼『紛争でしたら八田まで』はこちら

世界の紛争は地政学「漫画」で学ぶ

『紛争でしたら八田まで』は、地政学から紛争や内戦などの原因を探り、解決に導く方法を考える漫画です。

作者の田素弘(でん もとひろ)氏は、もともと世界情勢や政治に興味を持っており、その知識を活かして「地政学リスクコンサルタント」を主人公にした作品をリリースしたそう。

この「地政学リスクコンサルタント」とは、地政学だけでなく言語や歴史、宗教などの背景知識を使って紛争を平和的に解決する職業。

この人物の目線を通して、紛争の原因や各国の食べ物、風習を学ぶことができるんです。

連日のように耳にするウクライナ情勢やパレスチナ問題も、漫画の中で解説されているし、ニュースではカバーされないような国の話題も知れますよ。

わかりやすい解説付き

また、東京海上ディーアールの川口貴久氏による解説もついています。

『紛争でしたら八田まで』3巻より
『紛争でしたら八田まで』3巻より

同氏はリスクマネジメント全般のエキスパートですが、そのなかでも政治リスクや地政学リスクを専門としています。

学習漫画のように、ストーリーパートの後に解説を読めば、改めて全体像がわかるようになっているんです。

冒頭でも触れましたが、私は世界情勢や歴史に苦手意識を持っていましたが、国際社会が進み外国人との交流が増えるなかで学ぶ大切さを実感しました。

『紛争でしたら八田まで』は学びの導入としてピッタリだと思います。

2024年11月までに16巻まで発売中。最初の数巻だけでも学びが多いと思うので、少しでも興味を持ってくれたら手に取ってみて欲しいです。

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文・写真:中川真知子

Source: Amazon