平成14年12月20日に名古屋検疫所に輸入届出が提出された米国産コーンスターチ用とうもろこし19,234トンに対してモニタリング検査を実施したところ、1,200トンについて、わが国で安全性未審査の遺伝子組換えとうもろこしCBH351(商品名:スターリンク)の混入が認められましたので、お知らせします。
なお、スターリンクの検査については、遺伝子組換え食品の安全性審査の義務化に伴い、昨年4月1日から実施しているもので、本件において初めて混入が確認されました。
※ 貨物は、全量(19,234トン)名古屋港に保管されている。
<今後の対応>
(1) | 同一の本船で輸入された残りの食品用とうもろこしについては、現在、スターリンクの検査を実施中。今般スターリンクの混入を認めたものを含め、スターリンク陽性の結果が判明したものについては、食品衛生法に基づく、廃棄又は積み戻し等の措置を実施する。 |
(2) | 米国産とうもろこしの輸入時のモニタリング検査を強化する。 |
(3) | 在京米国大使館を通じ、米国政府に対して情報提供を行うとともに、原因究明等の調査を依頼する。 |
[参考]
1. | スターリンクについて スターリンクとは、アベンティス・クロップサイエンス社(フランス)が開発した殺虫性蛋白質であるCry9C蛋白質を産生する遺伝子を挿入した遺伝子組換えとうもろこし(CBH351)の商品名である。米国では、平成10年に飼料用としての使用が認可されているが、食用としては認可されていない。 わが国においては、平成9年12月に食品としての安全性評価指針の確認申請が提出され、安全性審査を行っていたが、申請者より申請を取り下げる旨の届出があり、平成14年6月に、薬事・食品衛生審議会への諮問を取り下げた。 | ||||||
2. | 米国産とうもろこしの輸入実績及びスターリンク検査状況
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食品保健部監視安全課 南 監視安全課長 担当:道野、三木(内線2479) 検疫所業務管理室 担当:梅田、近藤(内線2469)