福岡大臣会見概要
(令和6年12月10日(火)8:33~8:38 院内大臣室前)
広報室
会見の詳細
閣議等について
大臣:
- 私からは特にございません。
質疑
- 記者:
- HPVワクチンの接種について伺います。副反応への懸念から接種を逃した方が多い10代後半から20代後半の女性を対象とするキャッチアップ接種のなかで、規定回数を超えてワクチンを打つ「過剰接種」が全国12市区であったことが毎日新聞の調査で明らかになりました。厚生労働省は6日付の通知で、接種の対象者には、接種を過去に1度受けて中断していた人も含まれる可能性があるとして、接種歴を確認するように求めています。この通知のきっかけと狙いについてお聞かせください。
- 大臣:
- 予防接種法に基づく定期の予防接種に関する間違いについては、重大な健康被害に繋がるおそれのある間違いについては、速やかに、また、直ちに重大な健康被害につながる可能性が低い間違いについては、当該年度分を取りまとめて、間違いを把握した市区町村長が都道府県を経由して厚生労働省に適切に報告するとともに、都道府県、市区町村において適切な対策を講じ、再発防止に万全を期すこととなっています。これは予防接種法に基づく全ての接種についてです。ご指摘のHPVワクチンの「間違い接種」については、こうした仕組みを通じて承知しており、改めて、都道府県、市区町村に対する注意喚起が必要であったことに加えて、来年度もキャッチアップ接種を行うことも踏まえ、接種を希望される対象者が確実に接種いただくための留意事項について、事務連絡を発出させていただいたところです。具体的には、キャッチアップ接種対象者のうち接種完了者であることが判明している方について、周知・勧奨を行わないこと、転居等により現在住民票が登録されている市区町村で接種歴を確認できない場合、自治体中間サーバーによる情報提供ネットワークシステムにより確認を行うこと、そうした確認を踏まえても接種歴を確認できない方については、医療機関において、予診時に確実に過去の接種歴を確認すること等の内容としており、改めて周知することにより適切に接種が進むよう取り組んでまいりたいと考えています。
- 記者:
- 今朝、基礎年金を底上げする、いわゆるマクロ経済スライドの早期終了の改革案を、見送りも含めて再検討するとの報道がありましたが、事実関係を教えてください。
- 大臣:
- 本日の社会保障審議会年金部会において、ご指摘についても踏まえて議論が行われる予定であると考えていますが、引き続き、関係者の方々の意見を伺いながら、年末に次期年金制度改革の方向性を取りまとめられるよう、丁寧に対応していきたいと思います。
- 記者:
- 財源の確保については、これまでも懸念されてきましたが、その辺りはどのように説明されていきますでしょうか。
- 大臣:
- それについても、しっかりと関係者の方々のご意見を伺いながら、方向性を見定めていきたいと考えています。
- 記者:
- 2点あります。中間年の薬価改定に関して議論の進捗があれば教えていただきたいのが1点と、もう1つ後発品産業についてですが、先日、武田テバがファンドをジェイ・ウィル・パートナーズなどに売却されることが決まりました。すでに日医工や共和薬品も傘下に、ジェイ・ウィル・パートナーズと同じグループに入ることになるので、日医工、共和と3社が統合するとの観測も出ているところですが、後発品業界の統合・再編を進めてきた厚労省の立場として、今の業界動向に関してコメントがあれば教えてください。
- 大臣:
- 中間年改定については、国会でもご議論いただいておりますが、様々な方々のご意見も踏まえながら、結論を得るべく作業を進めてまいりたいと思います。2点目のご質問については、個別の会社の再編の動向等についてコメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。
(了)