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令和6年度第9回医薬品等安全対策部会安全対策調査会 議事録
日時
令和6年12月4日(水) 14:00~16:00
場所
厚生労働省 専用第14会議室
(オンライン会議場)
(オンライン会議場)
議事
○医薬安全対策課長 それでは、定刻になりましたので、令和6年度第9回「薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」を開会いたします。
本日御出席の委員の先生方におかれましては、お忙しい中、御出席いただきまして、ありがとうございます。
本日の会議の公開については、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしておりますので、御理解、御協力のほどお願いいたします。議事録については、後日、厚生労働省ホームページに掲載いたします。
また、今回もWeb開催としており、対面での進行と一部異なる部分があります。議事に先立ち、審議の進行方法等について事務局より説明させていただきます。
○事務局 事務局より御説明申し上げます。
まず、ハウリング防止のため、御発言時以外はマイクをミュートにしていただきますようお願いいたします。
御意見、御質問をいただくときは、ミュートを解除し、初めにお名前をお知らせください。発言のタイミングが重なった場合には、調査会長から順に発言者を御指名いただきます。
その他、システムの動作不良などがございましたら、会議の途中でも結構ですので、事前にお伝えしている事務局の電話番号まで御連絡をお願いいたします。また、もし事務局側のインターネット接続が切れる等のトラブルが発生した場合には、事務局から一斉にメールで御連絡いたしますので、御確認いただけますと幸いです。
御不便等をおかけするかもしれませんが、何とぞ御理解、御協力のほどお願い申し上げます。
事務局からは以上です。
それでは、ここからの議事進行については、調査会長の岡委員にお願いいたします。
○岡座長 調査会長の岡でございます。座長を務めさせていただきますので、委員の皆様にも円滑な議事進行に御協力をお願いいたします。
今回もWeb開催ということで事務局から御説明がありましたけれども、これまでの説明で何か御意見、御質問等ございますか。よろしいでしょうか。
それでは、議事に入る前に、委員の出欠状況等について事務局から御説明をお願いします。
○事務局 本日の委員の出欠状況について御報告します。
現時点で6名中6名の委員に御出席いただいておりますので、薬事審議会の規定により、定足数に達しているため、本日の会議は成立することを御報告申し上げます。
続きまして、本日、参考人として参加いただく先生を御紹介いたします。
議題1「ヨウ化カリウム製剤とミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の併用に関する「使用上の注意」の改訂について」の関係で、長崎大学より原爆後障害医療研究所教授 高村昇先生、京都府立医科大学より大学院医学研究科循環器内科学教授 的場聖明先生に御出席いただいております。
以上です。
○岡座長 続きまして、審議参加に関する遵守事項について御説明をお願いします。
○事務局 本日御出席の委員及び参考人の先生方につきまして、議題1の対象品目・競合品目の製造販売業者からの過去3年度における寄附金・契約金などの受取状況を報告いたします。
対象品目・対象企業及び競合品目・競合企業について、事前にリストを各委員・参考人にお送りして確認いただいたところ、石井委員より、ヴィアトリス・ヘルスケア合同会社、ヴィアトリス製薬合同会社、ファイザー株式会社より50万円以下のお受け取り、第一三共株式会社より50万円を超えて500万円以下のお受け取り、伊藤委員より、ファイザー株式会社より50万円以下のお受け取り、柿﨑委員より、塩野義製薬株式会社、ギリアド・サイエンシズ株式会社より50万円以下のお受け取り、舟越委員より、ヴィアトリス製薬合同会社、ファイザー株式会社より50万円以下のお受け取り、第一三共株式会社より50万円を超えて500万円以下のお受け取り、的場参考人より、第一三共株式会社、ヴィアトリス製薬合同会社、ファイザー株式会社より50万円以下のお受け取りと御申告いただいております。
石井委員、舟越委員におかれましては、議題1の審議中、御意見を述べることはできますが、議決に加わることはできません。その他の委員におかれましては、意見陳述、議決のいずれにも加わっていただくことができます。また、参考人につきましても意見陳述が可能なことを確認しております。
なお、これらの申告については、追ってホームページで公表させていただきます。
続きまして、所属委員の薬事審議会規程第11条への適合状況の確認結果について報告させていただきます。
薬事審議会規程第11条においては、「委員、臨時委員又は専門委員は、在任中、薬事に関する企業の役員、職員又は当該企業から定期的に報酬を得る顧問等に就任した場合には、辞任しなければならない。」と規定されております。
今回、全ての委員の皆様より、薬事審議会規程第11条に適合している旨を御申告いただいておりますことを報告させていただきます。
報告は以上です。
○岡座長 ただいまの事務局からの御説明に対して、何か御意見、御質問等ございますか。よろしいでしょうか。
それでは、事務局から本日の資料の確認をお願いいたします。
○事務局 資料はあらかじめお送りさせていただいており、議題1に関して資料1-1から資料1-3、議題2に関して資料2-1から2-2がございます。このほか、議事次第、資料一覧、委員・参考人名簿及び競合品目・競合企業リストがございます。
お手元に資料の御用意のない委員がいらっしゃいましたら、お知らせください。
また、資料は厚生労働省ホームページにも掲載しておりますので、オンラインで傍聴されている方は、そちらを御参照ください。
以上です。
○岡座長 よろしいでしょうか。お手元にございますでしょうか。
それでは、議題1「ヨウ化カリウム製剤とミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の併用に関する「使用上の注意」の改訂について」の審議を行いたいと思います。事務局より御説明をお願いいたします。
○事務局 議題1について御説明いたします。
本日お配りしている資料のうち、資料1-1は本件のあらましと御審議いただきたい事項をまとめたもの、資料1-2はPMDAの調査結果報告書、資料1-3は審議対象品目の現行添付文書となります。
資料1-1「ヨウ化カリウム製剤とミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の併用に関する「使用上の注意」の改訂について」を御覧ください。
エサキセレノンとエプレレノンはミネラルコルチコイド受容体拮抗薬に分類される医薬品で、エサキセレノンは高血圧症、エプレレノンは高血圧症と慢性心不全の効能・効果を有しております。ヨウ化カリウムについては、剤形により承認効能が異なるものの、いずれも「放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減」の効能を有する製剤となります。「1.品目概要」の項に、先発医薬品の販売名、製造販売業者名等をお示ししております。
2ページ目の「2.経緯」を御覧ください。エサキセレノン及びエプレレノンは、作用機序より高カリウム血症を誘発する可能性があり、カリウム製剤を併用した場合にはそのリスクが高まる可能性があることから、高血圧症に使用する場合にカリウム製剤が「併用禁忌」とされております。ヨウ化カリウムについては、両剤との注意喚起の整合を図る観点から、令和6年8月に両剤を併用禁忌に追記しております。
一方、「原子力災害対策指針」及び「安定ヨウ素剤の配布・服用に当たって」では、放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくのおそれがある場合には、安定ヨウ素剤を適切なタイミングで服用できるよう準備しておくことが必要とされ、事前に安定ヨウ素剤を配布しておき、原子力災害対策本部の指示に基づき、安定ヨウ素剤を速やかに服用することとされております。このような状況下では、医療関係者が不在の状況で服用することとなることや、当該効能に係るヨウ化カリウム製剤の用法及び用量等も踏まえて、改めて併用禁忌の必要性について検討する必要があると判断いたしました。
今般、厚生労働省からPMDAに対して、ヨウ化カリウム製剤の「放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減」に係る効能・効果における両剤との併用禁忌解除の可能性に関して、用法・用量等も踏まえて調査するように依頼し、資料1-2のとおり調査結果報告書が取りまとめられております。
「3.調査結果」として、内部被曝の予防・低減に使用するヨウ化カリウム製剤について、その必要性、用法・用量、製剤中のカリウム量、各薬剤の海外添付文書の記載状況、ガイドライン等の記載状況を調査した結果に基づき、以下の点から両剤の併用禁忌を解除し、併用注意とすることが適切と判断されております。
1つ目としては、ヨウ化カリウム製剤を内部被曝の予防・低減に使用する場合、その服用回数は他の適応及び他のカリウム製剤と異なり原則1回となり、その際の1回量中のカリウム含量は24mg、約0.6mEqと、他のカリウム製剤の3分の1以下と少なく、また食品と比べても高くありません。したがって、当該効能に使用する場合、両剤との併用による高カリウム血症のリスクは、他のカリウム製剤と比べて低いと考えられます。
2つ目としては、エプレレノンの米国添付文書では、カリウム補給との併用が禁忌とされておりますが、放射線緊急時の甲状腺遮断剤として使用するヨウ化カリウムは併用禁忌とされておらず、また、欧州添付文書においても、エプレレノン及び放射線緊急時の甲状腺遮断剤として使用するヨウ化カリウムは併用禁忌とされておりません。
最後に、「4.対応方針」を御覧ください。以上を踏まえ、両剤のうち高血圧症の効能・効果を有するものについては、「禁忌」及び「併用禁忌」の項に規定されている「ヨウ化カリウム」を「ヨウ化カリウム(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減に使用する場合を除く。)」に変更し、「併用注意」の項で「ヨウ化カリウム(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減に使用する場合)」を記載する。また、ヨウ化カリウムのうち放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減の効能・効果については、「禁忌」及び「併用禁忌」の項に規定されている「エサキセレノン」及び「エプレレノン(高血圧症)」を削除し、「併用注意」の項において「エサキセレノン」及び「エプレレノン(高血圧症)」と記載する改訂を行ってはどうかと考えております。
説明は以上となります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○岡座長 ありがとうございます。
それでは、本日御出席いただいております的場参考人より御意見をいただけますでしょうか。
○的場参考人 ありがとうございます。京都府立医科大学循環器内科の的場と申します。
今回、このカリウム製剤を1回飲むというときに、慢性にエプレレノンを飲んでいる患者さんはたくさんおられますし、心不全であったほうがいいというデータもたくさんあることから、本当に大切な対応だと思いました。その中で、1回の投与であること、量が少ないことなどから併用注意側にして、禁忌じゃないというのは妥当な判断だと考えました。
以上です。
○岡座長 ありがとうございます。
失礼しました。先に高村参考人より御意見いただく予定でした。高村参考人、続けて御意見頂戴できますでしょうか。失礼いたしました。
○高村参考人 長崎大の原爆後障害医療研究所の高村でございます。原子力災害時の対応を専門とする立場から発言申し上げます。
先ほど御説明があった件、極めて妥当な判断ではないかと思います。
まず、安定ヨウ素剤、ヨウ化カリウムのいわゆる甲状腺ブロックを目的とした投与というのは、1回が原則であるという点が1つのポイント。
もう一つのポイントは、基本的に原子力災害時の安定ヨウ素剤、優先のグループになるのは若い世代であるということ。原則40歳未満、あるいは40歳を超える人でも妊産婦、授乳婦といった方が優先されるということで、高齢者のほうに関しては優先から外れているという観点からも、今回の変更というのは妥当ではないかと考えております。
以上です。
○岡座長 ありがとうございました。
それでは、委員の皆様から御意見等いただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。事務局の御説明とお二人の参考人のそれぞれのお立場からの御意見を頂戴したところですけれども、よろしいでしょうか。
そうしましたら、特に御意見がないようですので、議決に移りたいと思います。御意見がないようですので、事務局の御提案のとおり、ヨウ化カリウム製剤及びミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の「使用上の注意」を改訂するということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○岡座長 皆様首肯していただいておりますので、御異議がないということで承認ということで進めさせていただきたいと思います。
それでは、本議題に関する今後の進め方について、事務局より御説明をお願いいたします。
○事務局 御議論いただき、ありがとうございました。
ヨウ化カリウム製及びミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の製造販売業者に対して、本日の審議結果のとおり、使用上の注意を改訂するよう指示いたします。
また、本調査会での議論につきましては、安全対策部会に報告いたします。
事務局からは以上です。
○岡座長 それでは、本議題は終了したいと思います。
高村参考人、的場参考人におかれましては、貴重な御意見いただき、ありがとうございました。これ以降の御意見を求める予定はございませんので、途中で御退席いただいて差し支えございません。どうもありがとうございました。
それでは、続きまして、議題2「新型コロナウイルス感染症に対する経口抗ウイルス薬(ゾコーバ錠125mg及びラゲブリオカプセル200mg)の「使用上の注意」の改訂について」の審議を行いたいと思います。事務局から御説明をお願いします。
○事務局 議題2について御説明いたします。
本日お配りしている資料のうち、資料2-1は本件のあらましと御審議いただきたい事項をまとめたもの、資料2-2はゾコーバ及びラゲブリオの現行添付文書でございます。
資料2-1「新型コロナウイルス感染症に対する経口抗ウイルス薬(ゾコーバ錠125mg及びラゲブリオカプセル200mg)の『使用上の注意』の改訂について」を御覧ください。
「1.品目概要」ですが、1品目めはゾコーバ錠125mgで、承認取得者は塩野義製薬株式会社、効能・効果はSARS-CoV-2による感染症です。2品目めは、ラゲブリオカプセル200mgで、承認取得者はMSD株式会社、効能・効果はSARS-CoV-2による感染症です。
「2.経緯」を御覧ください。新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした経口抗ウイルス薬であるゾコーバ及びラゲブリオは、催奇形性リスクを有することから、妊婦又は妊娠している可能性のある女性への投与は禁忌とされております。ゾコーバ及びラゲブリオの催奇形性リスクについては、医薬品リスク管理計画書(RMP)において重要な潜在的リスクに設定し、添付文書の「2.禁忌」の項及び「9.特定の背景を有する患者に関する注意」の項における注意喚起に加え、追加のリスク最小化活動として、医療従事者向け資材及び患者向け資材の作成と提供を行っているところです。
これまでに、製造販売業者より、ゾコーバ又はラゲブリオの投与後に妊娠が判明した症例が複数報告されたことを踏まえ、RMPに基づき作成された医療従事者向け資材及び患者向け資材の活用をたびたび周知してきたところですが、現在も投与後に妊娠が判明した症例の報告が継続している状況です。
「3.投与後妊娠判明症例の報告状況について」を御覧ください。2ページ目に製造販売業者から報告された、投与後に妊娠が判明した症例の件数を年度別及び累計でお示ししております。ゾコーバについては、2022年11月に緊急承認されましたが、2024年10月末までに累計54件の投与後妊娠判明症例が報告されており、2024年度に入っても17件報告されております。ラゲブリオについては、2021年に特例承認されましたが、2024年10月末までに累計19件の投与後妊娠判明症例が報告されており、2024年度に入っても2件報告されております。
「4.対応方針」を御覧ください。これまで医療従事者及び患者に対してたびたび注意喚起を行ってきたところですが、御説明させていただきましたとおり、投与後妊娠判明症例の報告が継続していることから、さらなる安全対策措置が必要と判断し、ゾコーバ及びラゲブリオの添付文書の「8.重要な基本的注意」の項において、「妊娠する可能性のある女性への投与に際しては、投与の必要性を十分に検討すること」、並びに「投与が必要と判断される場合においても、投与開始前に十分な問診を行い、妊娠していないこと及び妊娠している可能性がないことを確認すること」等を注意喚起してはどうかと考えております。具体的な改訂案は別添1にお示ししております。
なお、今回の安全対策措置に伴い、各製造販売業者に対しては、医療機関への当該注意喚起並びに医療従事者向け資材及び患者向け資材の活用について周知徹底するよう指導する予定です。
また、資料には記載しておりませんが、RMPに基づき作成された資材の改訂を予定しており、医療従事者向け資材の事前チェックリストを患者向け資材の裏面に載せることを検討中です。医療従事者向け資材は処方元の医療機関で医師によって、患者向け資材は薬局で薬剤師によって活用されているため、この改訂により薬剤師も事前チェックリストを用いた確認が可能となります。さらに、ゾコーバのPTPシートカバー、PTPシート裏面及びラゲブリオのボトルラベルに、「妊婦及び妊娠している可能性のある女性は服用禁止」である旨の表示を行うことも検討中です。
御説明は以上となります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○岡座長 ありがとうございます。
それでは、本件につきまして御意見、御質問等いただければと思いますけれども、いかがでしょうか。
舟越委員、お願いいたします。
○舟越委員 舟越です。
RMPのことについては、さらなる追加の安全対策、あとはPTPを含めてボトルの包装関係の表示について、製薬企業のほうが積極的に対応されているということを今、聞いたので、安心しているところです。
添付文書の基本的注意事項に書くことについても妥当だと思っています。
事務局にその上で確認なのですが、これまでの累積としての妊婦に対しての投与について、今、見ると、もし子供が生まれていれば2~3歳になっていると思うのですけれども、こういった部分についての製薬企業のビジランスのほうです。RMPとして、追加のリスク最小化策のほうはどんどん徹底されていると思いますけれども、ビジランスのほうとしては、何かそういった問題や、ここまでの投与についての調査とかということは、中間で報告とかは出ているのでしょうか。
○医薬安全対策課長 ありがとうございます。
妊娠事例のフォローの件と理解いたしました。できる限りフォローするということで製造販売業者のほうが実施しておりますとともに、成育医療研究センターの妊娠と薬情報センターのほうに御相談されているような事例もございまして、こういったものについては、そういったセンターのほうからも情報を頂戴しているという状況でございます。
○舟越委員 そういった専門のところで把握と追跡されているということを聞きまして、安心しました。今後そういったものについて、比較的なものも含めて、また我々のほうに報告が共有されることも期待しながら、コメントとさせていただきます。どうもありがとうございました。
○岡座長 ありがとうございます。
そうしましたら、石井委員、お願いいたします。
○石井委員 ありがとうございます。
いろいろな資材がそろって、医師または薬局でもフォローできると聞きまして、非常によかったかなと思います。実際にそういう患者さんに出くわした場合、特に薬局さんがその後どのように医療機関につないでいくのかというのは、次の課題です。地域でしっかりと連携いただくように、いろいろな方面から強くレコメンドしていただければなと改めて思います。また、これだけ私たちのほうに周知していただいても、一般の皆さんにはまだあまり周知されていないのかなというのが正直な感想でございますので、いろいろな形で一般の皆さんに周知を改めてお願いしたいと思います。
以上です。
○岡座長 ありがとうございます。
事務局のほう、何かございますか。
○医薬安全対策課長 ありがとうございます。
薬局などに対して、まずは産婦人科の先生や、先ほど御紹介した妊娠と薬センターなどに伝えていただくということで、そこは製造販売業者のほうからも周知を徹底してまいりたいと思います。
それから、もう一つ、患者さん、国民の皆様方への周知という観点について、これまでも厚生労働省のXなどでも周知してまいりましたが、いろいろな機会をとらまえて、私どもも含めて周知に努めてまいりたいと思います。御指摘ありがとうございました。
○岡座長 よろしいでしょうか。
そのほか、いかがでしょうか。
特に追加の御意見がないようでしたら、議決に移りたいと思います。そうしますと、今、いただいた御意見も、基本的には事務局の御提案のように、ゾコーバ125mg及びラゲブリオカプセル200mgの使用上の注意を改訂するという御意見だったかと思いますけれども、それを改訂するということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○岡座長 皆様、首肯していただいていることが確認できましたので、御異議なしとさせていただきます。
それでは、本議題に関する今後の進め方について事務局から御説明をお願いします。
○事務局 御議論いただき、ありがとうございました。
ゾコーバ錠125mg及びラゲブリオカプセル200mgの製造販売業者に対して、本日の審議結果のとおり、使用上の注意を改訂するよう指示いたします。
また、本調査会での議論につきましては、安全対策部会に報告いたします。
事務局からは以上です。
○岡座長 それでは、本議題は終了したいと思います。
予定していた議題は以上ですけれども、事務局から何かございますか。
○事務局 特にございません。
次回の開催については、改めて御連絡いたします。
事務局からは以上です。
○岡座長 それでは、本調査会は閉会とさせていただきます。どうもありがとうございました。
本日御出席の委員の先生方におかれましては、お忙しい中、御出席いただきまして、ありがとうございます。
本日の会議の公開については、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしておりますので、御理解、御協力のほどお願いいたします。議事録については、後日、厚生労働省ホームページに掲載いたします。
また、今回もWeb開催としており、対面での進行と一部異なる部分があります。議事に先立ち、審議の進行方法等について事務局より説明させていただきます。
○事務局 事務局より御説明申し上げます。
まず、ハウリング防止のため、御発言時以外はマイクをミュートにしていただきますようお願いいたします。
御意見、御質問をいただくときは、ミュートを解除し、初めにお名前をお知らせください。発言のタイミングが重なった場合には、調査会長から順に発言者を御指名いただきます。
その他、システムの動作不良などがございましたら、会議の途中でも結構ですので、事前にお伝えしている事務局の電話番号まで御連絡をお願いいたします。また、もし事務局側のインターネット接続が切れる等のトラブルが発生した場合には、事務局から一斉にメールで御連絡いたしますので、御確認いただけますと幸いです。
御不便等をおかけするかもしれませんが、何とぞ御理解、御協力のほどお願い申し上げます。
事務局からは以上です。
それでは、ここからの議事進行については、調査会長の岡委員にお願いいたします。
○岡座長 調査会長の岡でございます。座長を務めさせていただきますので、委員の皆様にも円滑な議事進行に御協力をお願いいたします。
今回もWeb開催ということで事務局から御説明がありましたけれども、これまでの説明で何か御意見、御質問等ございますか。よろしいでしょうか。
それでは、議事に入る前に、委員の出欠状況等について事務局から御説明をお願いします。
○事務局 本日の委員の出欠状況について御報告します。
現時点で6名中6名の委員に御出席いただいておりますので、薬事審議会の規定により、定足数に達しているため、本日の会議は成立することを御報告申し上げます。
続きまして、本日、参考人として参加いただく先生を御紹介いたします。
議題1「ヨウ化カリウム製剤とミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の併用に関する「使用上の注意」の改訂について」の関係で、長崎大学より原爆後障害医療研究所教授 高村昇先生、京都府立医科大学より大学院医学研究科循環器内科学教授 的場聖明先生に御出席いただいております。
以上です。
○岡座長 続きまして、審議参加に関する遵守事項について御説明をお願いします。
○事務局 本日御出席の委員及び参考人の先生方につきまして、議題1の対象品目・競合品目の製造販売業者からの過去3年度における寄附金・契約金などの受取状況を報告いたします。
対象品目・対象企業及び競合品目・競合企業について、事前にリストを各委員・参考人にお送りして確認いただいたところ、石井委員より、ヴィアトリス・ヘルスケア合同会社、ヴィアトリス製薬合同会社、ファイザー株式会社より50万円以下のお受け取り、第一三共株式会社より50万円を超えて500万円以下のお受け取り、伊藤委員より、ファイザー株式会社より50万円以下のお受け取り、柿﨑委員より、塩野義製薬株式会社、ギリアド・サイエンシズ株式会社より50万円以下のお受け取り、舟越委員より、ヴィアトリス製薬合同会社、ファイザー株式会社より50万円以下のお受け取り、第一三共株式会社より50万円を超えて500万円以下のお受け取り、的場参考人より、第一三共株式会社、ヴィアトリス製薬合同会社、ファイザー株式会社より50万円以下のお受け取りと御申告いただいております。
石井委員、舟越委員におかれましては、議題1の審議中、御意見を述べることはできますが、議決に加わることはできません。その他の委員におかれましては、意見陳述、議決のいずれにも加わっていただくことができます。また、参考人につきましても意見陳述が可能なことを確認しております。
なお、これらの申告については、追ってホームページで公表させていただきます。
続きまして、所属委員の薬事審議会規程第11条への適合状況の確認結果について報告させていただきます。
薬事審議会規程第11条においては、「委員、臨時委員又は専門委員は、在任中、薬事に関する企業の役員、職員又は当該企業から定期的に報酬を得る顧問等に就任した場合には、辞任しなければならない。」と規定されております。
今回、全ての委員の皆様より、薬事審議会規程第11条に適合している旨を御申告いただいておりますことを報告させていただきます。
報告は以上です。
○岡座長 ただいまの事務局からの御説明に対して、何か御意見、御質問等ございますか。よろしいでしょうか。
それでは、事務局から本日の資料の確認をお願いいたします。
○事務局 資料はあらかじめお送りさせていただいており、議題1に関して資料1-1から資料1-3、議題2に関して資料2-1から2-2がございます。このほか、議事次第、資料一覧、委員・参考人名簿及び競合品目・競合企業リストがございます。
お手元に資料の御用意のない委員がいらっしゃいましたら、お知らせください。
また、資料は厚生労働省ホームページにも掲載しておりますので、オンラインで傍聴されている方は、そちらを御参照ください。
以上です。
○岡座長 よろしいでしょうか。お手元にございますでしょうか。
それでは、議題1「ヨウ化カリウム製剤とミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の併用に関する「使用上の注意」の改訂について」の審議を行いたいと思います。事務局より御説明をお願いいたします。
○事務局 議題1について御説明いたします。
本日お配りしている資料のうち、資料1-1は本件のあらましと御審議いただきたい事項をまとめたもの、資料1-2はPMDAの調査結果報告書、資料1-3は審議対象品目の現行添付文書となります。
資料1-1「ヨウ化カリウム製剤とミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の併用に関する「使用上の注意」の改訂について」を御覧ください。
エサキセレノンとエプレレノンはミネラルコルチコイド受容体拮抗薬に分類される医薬品で、エサキセレノンは高血圧症、エプレレノンは高血圧症と慢性心不全の効能・効果を有しております。ヨウ化カリウムについては、剤形により承認効能が異なるものの、いずれも「放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減」の効能を有する製剤となります。「1.品目概要」の項に、先発医薬品の販売名、製造販売業者名等をお示ししております。
2ページ目の「2.経緯」を御覧ください。エサキセレノン及びエプレレノンは、作用機序より高カリウム血症を誘発する可能性があり、カリウム製剤を併用した場合にはそのリスクが高まる可能性があることから、高血圧症に使用する場合にカリウム製剤が「併用禁忌」とされております。ヨウ化カリウムについては、両剤との注意喚起の整合を図る観点から、令和6年8月に両剤を併用禁忌に追記しております。
一方、「原子力災害対策指針」及び「安定ヨウ素剤の配布・服用に当たって」では、放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくのおそれがある場合には、安定ヨウ素剤を適切なタイミングで服用できるよう準備しておくことが必要とされ、事前に安定ヨウ素剤を配布しておき、原子力災害対策本部の指示に基づき、安定ヨウ素剤を速やかに服用することとされております。このような状況下では、医療関係者が不在の状況で服用することとなることや、当該効能に係るヨウ化カリウム製剤の用法及び用量等も踏まえて、改めて併用禁忌の必要性について検討する必要があると判断いたしました。
今般、厚生労働省からPMDAに対して、ヨウ化カリウム製剤の「放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減」に係る効能・効果における両剤との併用禁忌解除の可能性に関して、用法・用量等も踏まえて調査するように依頼し、資料1-2のとおり調査結果報告書が取りまとめられております。
「3.調査結果」として、内部被曝の予防・低減に使用するヨウ化カリウム製剤について、その必要性、用法・用量、製剤中のカリウム量、各薬剤の海外添付文書の記載状況、ガイドライン等の記載状況を調査した結果に基づき、以下の点から両剤の併用禁忌を解除し、併用注意とすることが適切と判断されております。
1つ目としては、ヨウ化カリウム製剤を内部被曝の予防・低減に使用する場合、その服用回数は他の適応及び他のカリウム製剤と異なり原則1回となり、その際の1回量中のカリウム含量は24mg、約0.6mEqと、他のカリウム製剤の3分の1以下と少なく、また食品と比べても高くありません。したがって、当該効能に使用する場合、両剤との併用による高カリウム血症のリスクは、他のカリウム製剤と比べて低いと考えられます。
2つ目としては、エプレレノンの米国添付文書では、カリウム補給との併用が禁忌とされておりますが、放射線緊急時の甲状腺遮断剤として使用するヨウ化カリウムは併用禁忌とされておらず、また、欧州添付文書においても、エプレレノン及び放射線緊急時の甲状腺遮断剤として使用するヨウ化カリウムは併用禁忌とされておりません。
最後に、「4.対応方針」を御覧ください。以上を踏まえ、両剤のうち高血圧症の効能・効果を有するものについては、「禁忌」及び「併用禁忌」の項に規定されている「ヨウ化カリウム」を「ヨウ化カリウム(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減に使用する場合を除く。)」に変更し、「併用注意」の項で「ヨウ化カリウム(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減に使用する場合)」を記載する。また、ヨウ化カリウムのうち放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減の効能・効果については、「禁忌」及び「併用禁忌」の項に規定されている「エサキセレノン」及び「エプレレノン(高血圧症)」を削除し、「併用注意」の項において「エサキセレノン」及び「エプレレノン(高血圧症)」と記載する改訂を行ってはどうかと考えております。
説明は以上となります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○岡座長 ありがとうございます。
それでは、本日御出席いただいております的場参考人より御意見をいただけますでしょうか。
○的場参考人 ありがとうございます。京都府立医科大学循環器内科の的場と申します。
今回、このカリウム製剤を1回飲むというときに、慢性にエプレレノンを飲んでいる患者さんはたくさんおられますし、心不全であったほうがいいというデータもたくさんあることから、本当に大切な対応だと思いました。その中で、1回の投与であること、量が少ないことなどから併用注意側にして、禁忌じゃないというのは妥当な判断だと考えました。
以上です。
○岡座長 ありがとうございます。
失礼しました。先に高村参考人より御意見いただく予定でした。高村参考人、続けて御意見頂戴できますでしょうか。失礼いたしました。
○高村参考人 長崎大の原爆後障害医療研究所の高村でございます。原子力災害時の対応を専門とする立場から発言申し上げます。
先ほど御説明があった件、極めて妥当な判断ではないかと思います。
まず、安定ヨウ素剤、ヨウ化カリウムのいわゆる甲状腺ブロックを目的とした投与というのは、1回が原則であるという点が1つのポイント。
もう一つのポイントは、基本的に原子力災害時の安定ヨウ素剤、優先のグループになるのは若い世代であるということ。原則40歳未満、あるいは40歳を超える人でも妊産婦、授乳婦といった方が優先されるということで、高齢者のほうに関しては優先から外れているという観点からも、今回の変更というのは妥当ではないかと考えております。
以上です。
○岡座長 ありがとうございました。
それでは、委員の皆様から御意見等いただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。事務局の御説明とお二人の参考人のそれぞれのお立場からの御意見を頂戴したところですけれども、よろしいでしょうか。
そうしましたら、特に御意見がないようですので、議決に移りたいと思います。御意見がないようですので、事務局の御提案のとおり、ヨウ化カリウム製剤及びミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の「使用上の注意」を改訂するということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○岡座長 皆様首肯していただいておりますので、御異議がないということで承認ということで進めさせていただきたいと思います。
それでは、本議題に関する今後の進め方について、事務局より御説明をお願いいたします。
○事務局 御議論いただき、ありがとうございました。
ヨウ化カリウム製及びミネラルコルチコイド受容体拮抗薬2剤(エサキセレノン、エプレレノン)の製造販売業者に対して、本日の審議結果のとおり、使用上の注意を改訂するよう指示いたします。
また、本調査会での議論につきましては、安全対策部会に報告いたします。
事務局からは以上です。
○岡座長 それでは、本議題は終了したいと思います。
高村参考人、的場参考人におかれましては、貴重な御意見いただき、ありがとうございました。これ以降の御意見を求める予定はございませんので、途中で御退席いただいて差し支えございません。どうもありがとうございました。
それでは、続きまして、議題2「新型コロナウイルス感染症に対する経口抗ウイルス薬(ゾコーバ錠125mg及びラゲブリオカプセル200mg)の「使用上の注意」の改訂について」の審議を行いたいと思います。事務局から御説明をお願いします。
○事務局 議題2について御説明いたします。
本日お配りしている資料のうち、資料2-1は本件のあらましと御審議いただきたい事項をまとめたもの、資料2-2はゾコーバ及びラゲブリオの現行添付文書でございます。
資料2-1「新型コロナウイルス感染症に対する経口抗ウイルス薬(ゾコーバ錠125mg及びラゲブリオカプセル200mg)の『使用上の注意』の改訂について」を御覧ください。
「1.品目概要」ですが、1品目めはゾコーバ錠125mgで、承認取得者は塩野義製薬株式会社、効能・効果はSARS-CoV-2による感染症です。2品目めは、ラゲブリオカプセル200mgで、承認取得者はMSD株式会社、効能・効果はSARS-CoV-2による感染症です。
「2.経緯」を御覧ください。新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした経口抗ウイルス薬であるゾコーバ及びラゲブリオは、催奇形性リスクを有することから、妊婦又は妊娠している可能性のある女性への投与は禁忌とされております。ゾコーバ及びラゲブリオの催奇形性リスクについては、医薬品リスク管理計画書(RMP)において重要な潜在的リスクに設定し、添付文書の「2.禁忌」の項及び「9.特定の背景を有する患者に関する注意」の項における注意喚起に加え、追加のリスク最小化活動として、医療従事者向け資材及び患者向け資材の作成と提供を行っているところです。
これまでに、製造販売業者より、ゾコーバ又はラゲブリオの投与後に妊娠が判明した症例が複数報告されたことを踏まえ、RMPに基づき作成された医療従事者向け資材及び患者向け資材の活用をたびたび周知してきたところですが、現在も投与後に妊娠が判明した症例の報告が継続している状況です。
「3.投与後妊娠判明症例の報告状況について」を御覧ください。2ページ目に製造販売業者から報告された、投与後に妊娠が判明した症例の件数を年度別及び累計でお示ししております。ゾコーバについては、2022年11月に緊急承認されましたが、2024年10月末までに累計54件の投与後妊娠判明症例が報告されており、2024年度に入っても17件報告されております。ラゲブリオについては、2021年に特例承認されましたが、2024年10月末までに累計19件の投与後妊娠判明症例が報告されており、2024年度に入っても2件報告されております。
「4.対応方針」を御覧ください。これまで医療従事者及び患者に対してたびたび注意喚起を行ってきたところですが、御説明させていただきましたとおり、投与後妊娠判明症例の報告が継続していることから、さらなる安全対策措置が必要と判断し、ゾコーバ及びラゲブリオの添付文書の「8.重要な基本的注意」の項において、「妊娠する可能性のある女性への投与に際しては、投与の必要性を十分に検討すること」、並びに「投与が必要と判断される場合においても、投与開始前に十分な問診を行い、妊娠していないこと及び妊娠している可能性がないことを確認すること」等を注意喚起してはどうかと考えております。具体的な改訂案は別添1にお示ししております。
なお、今回の安全対策措置に伴い、各製造販売業者に対しては、医療機関への当該注意喚起並びに医療従事者向け資材及び患者向け資材の活用について周知徹底するよう指導する予定です。
また、資料には記載しておりませんが、RMPに基づき作成された資材の改訂を予定しており、医療従事者向け資材の事前チェックリストを患者向け資材の裏面に載せることを検討中です。医療従事者向け資材は処方元の医療機関で医師によって、患者向け資材は薬局で薬剤師によって活用されているため、この改訂により薬剤師も事前チェックリストを用いた確認が可能となります。さらに、ゾコーバのPTPシートカバー、PTPシート裏面及びラゲブリオのボトルラベルに、「妊婦及び妊娠している可能性のある女性は服用禁止」である旨の表示を行うことも検討中です。
御説明は以上となります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○岡座長 ありがとうございます。
それでは、本件につきまして御意見、御質問等いただければと思いますけれども、いかがでしょうか。
舟越委員、お願いいたします。
○舟越委員 舟越です。
RMPのことについては、さらなる追加の安全対策、あとはPTPを含めてボトルの包装関係の表示について、製薬企業のほうが積極的に対応されているということを今、聞いたので、安心しているところです。
添付文書の基本的注意事項に書くことについても妥当だと思っています。
事務局にその上で確認なのですが、これまでの累積としての妊婦に対しての投与について、今、見ると、もし子供が生まれていれば2~3歳になっていると思うのですけれども、こういった部分についての製薬企業のビジランスのほうです。RMPとして、追加のリスク最小化策のほうはどんどん徹底されていると思いますけれども、ビジランスのほうとしては、何かそういった問題や、ここまでの投与についての調査とかということは、中間で報告とかは出ているのでしょうか。
○医薬安全対策課長 ありがとうございます。
妊娠事例のフォローの件と理解いたしました。できる限りフォローするということで製造販売業者のほうが実施しておりますとともに、成育医療研究センターの妊娠と薬情報センターのほうに御相談されているような事例もございまして、こういったものについては、そういったセンターのほうからも情報を頂戴しているという状況でございます。
○舟越委員 そういった専門のところで把握と追跡されているということを聞きまして、安心しました。今後そういったものについて、比較的なものも含めて、また我々のほうに報告が共有されることも期待しながら、コメントとさせていただきます。どうもありがとうございました。
○岡座長 ありがとうございます。
そうしましたら、石井委員、お願いいたします。
○石井委員 ありがとうございます。
いろいろな資材がそろって、医師または薬局でもフォローできると聞きまして、非常によかったかなと思います。実際にそういう患者さんに出くわした場合、特に薬局さんがその後どのように医療機関につないでいくのかというのは、次の課題です。地域でしっかりと連携いただくように、いろいろな方面から強くレコメンドしていただければなと改めて思います。また、これだけ私たちのほうに周知していただいても、一般の皆さんにはまだあまり周知されていないのかなというのが正直な感想でございますので、いろいろな形で一般の皆さんに周知を改めてお願いしたいと思います。
以上です。
○岡座長 ありがとうございます。
事務局のほう、何かございますか。
○医薬安全対策課長 ありがとうございます。
薬局などに対して、まずは産婦人科の先生や、先ほど御紹介した妊娠と薬センターなどに伝えていただくということで、そこは製造販売業者のほうからも周知を徹底してまいりたいと思います。
それから、もう一つ、患者さん、国民の皆様方への周知という観点について、これまでも厚生労働省のXなどでも周知してまいりましたが、いろいろな機会をとらまえて、私どもも含めて周知に努めてまいりたいと思います。御指摘ありがとうございました。
○岡座長 よろしいでしょうか。
そのほか、いかがでしょうか。
特に追加の御意見がないようでしたら、議決に移りたいと思います。そうしますと、今、いただいた御意見も、基本的には事務局の御提案のように、ゾコーバ125mg及びラゲブリオカプセル200mgの使用上の注意を改訂するという御意見だったかと思いますけれども、それを改訂するということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○岡座長 皆様、首肯していただいていることが確認できましたので、御異議なしとさせていただきます。
それでは、本議題に関する今後の進め方について事務局から御説明をお願いします。
○事務局 御議論いただき、ありがとうございました。
ゾコーバ錠125mg及びラゲブリオカプセル200mgの製造販売業者に対して、本日の審議結果のとおり、使用上の注意を改訂するよう指示いたします。
また、本調査会での議論につきましては、安全対策部会に報告いたします。
事務局からは以上です。
○岡座長 それでは、本議題は終了したいと思います。
予定していた議題は以上ですけれども、事務局から何かございますか。
○事務局 特にございません。
次回の開催については、改めて御連絡いたします。
事務局からは以上です。
○岡座長 それでは、本調査会は閉会とさせていただきます。どうもありがとうございました。