ニュース速報
ビジネス

ドイツは深刻な経済危機、25年GDPは0.1%縮小へ=産業連盟

2025年01月28日(火)19時14分

ドイツ産業連盟(BDI)は28日、ドイツは深刻な経済危機に見舞われていると指摘し、2025年の国内総生産(GDP)が0.1%縮小するとの見通しを示した。フランクフルトの高層ビル街、2023年撮影。(2025 ロイター/Kai Pfaffenbach/File Photo)

Maria Martinez

[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツ産業連盟(BDI)は28日、ドイツは深刻な経済危機に見舞われていると指摘し、2025年の国内総生産(GDP)が0.1%縮小するとの見通しを示した。

25年のGDPが縮小すれば、ドイツ統一後初めて3年連続のマイナス成長となる。

一方、BDIは、ユーロ圏は1.1%、世界経済は3.2%成長すると予想しており、ドイツの低迷ぶりが目立つ。

BDIのペーター・ライビンガー会長はベルリンで「状況は非常に深刻。特に産業の成長は構造的な打撃を被っている」と指摘。危機は、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻が影響しただけではないと語った。

原因は国内要因であり、政府が取り組めなかった18年以来の構造的弱さの結果だと述べた。「近代的なインフラや経済の転換と耐性への公共投資が早急に必要」とし、官僚主義の是正、エネルギー価格の引き下げ、ドイツの技術革新と研究を強化するための明確な戦略も求めた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米と新たな軍事援助協議せず、支援なお継続=ゼレンス

ワールド

カナダの昨年12月貿易収支、10カ月ぶり黒字に

ビジネス

フォード、今年はEV部門で最大55億ドルの赤字見通

ワールド

日航機がデルタ機と地上接触、米シアトル空港で けが
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 3
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 4
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 7
    「僕は飛行機を遅らせた...」離陸直前に翼の部品が外…
  • 8
    スーパーモデルのジゼル・ブンチェン「マタニティヌ…
  • 9
    【USAID】トランプ=マスクが援助を凍結した国々のリ…
  • 10
    AIやEVが輝く一方で、バブルや不況の影が広がる.....…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 7
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 8
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 9
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中