阪神タイガースOB会長の掛布雅之氏(69)が、25日放送のMBSテレビ「せやねん!」(土曜午前9時25分=関西ローカル)に出演。野球殿堂入りの心境について語った。

テストを経て1973年に阪神に入団した掛布氏は、85年にはバース氏、岡田彰布氏とのクリーンアップの一角として活躍し、初の日本一の立役者に。通算1625試合、1656安打、349本塁打、1019打点、打率2割9分2厘の成績を残して88年に引退した。

エキスパート部門で殿堂入りを果たした掛布氏は、16日に野球殿堂博物館で行われた通知式に出席した心境について、「あの殿堂の中が、空気感がね…。ちょっとお墓のような、ピーンとした…」と張り詰めた雰囲気を感じたことを明かした。

殿堂内には、過去に殿堂入りしたレジェンド選手らの肖像が彫刻されたレリーフが並んでおり、「あれ夜、行けませんよ。夜に行ったら、あの方たち野球の話をしていると思います。すごい雰囲気です」と語った。

番組では、掛布氏が「プロ野球界に入った理由」についてクイズ形式で紹介。正解は「野球を辞めるため」で、掛布氏は「大学だとか社会人にも誘われたんですけど、もしもそこで自分の野球が終わってしまったら、野球に悔いが残る。諦めがつかないな、と」。こう考えたことを振り返った。

「だからテストを受けて、阪神という球団にお世話になって、プロ野球で自分の野球がダメだと言われたら、自分の大好きな野球に諦めがつく」と語ると、スタジオの共演者らが「かっこいい!」と感心しきり。

トミーズ雅(65)は、「ということは、漫才を辞めるためにNSC(吉本総合芸能学院)に入るってこと? なんだそれ?」と、自分の経歴に置き換えて改めて驚き、笑いを誘っていた。