西武の武内夏暉投手(23)が27日、埼玉・上尾市のベルーナ本社を訪れ、昨季新人王の獲得報告と今季への決意表明を行った。

数百人のベルーナ社員と同社マスコット「べるーにゃ」が見守る中で、武内は「チームとしては優勝と日本一を、個人としては最優秀防御率のタイトルを目標にやっていきたいと思います」と迷わず言い切った。

最優秀防御率のタイトルを獲得するには、規定投球回の143イニング以上を投げる必要がある。そんな中、左肘内側側副靱帯不全損傷が判明し「3週間程度のノースロー」ならびに「実戦復帰まで約2カ月」の見込みが明らかになった。

石垣島での自主トレ中に違和感を発症。「突然、っていう感じで。投げ出しでちょっとなってしまった感じでした」と明かす。

2カ月後イコール、ペナント開幕の時期でもある。武内は「まだあまり先のことは考えていなくて、目の前のことを必死にやっていきたい」と話す。石垣島から帰京後、先日は岩手・花巻の野球複合施設「K.O.H」を訪れ、自身の傾向や特性も学んできた。

なお、同じ症状を抱える選手は、復帰まで1年半前後がかかる「トミー・ジョン手術」を決断するケースもある。武内は「この一件では(手術を考えることは)なかったです」と報道陣に説明。ノースローで肘の負担をなくし、経過を観察しながら投球を再開していくことになる。この日時点では「順調に回復しています」と明るい表情だった。【金子真仁】

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