無敗の格闘家でプロボクシングWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26=帝拳)が転向6戦目に向けて本格的な実戦練習に入る。2月24日、東京・有明アリーナで元WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(34=オーストラリア)とノンタイトル10回戦を控える那須川のスパーリングパートナーが12日、来日したと発表された。
WBO世界同級1位クリスチャン・メディナ、WBC同級シルバー王者アレハンドロ・ジャイル・ゴンサレス、元WBC中米スーパーバンタム級王者、クリストファー・ロドリゲスのメキシコ勢3選手が同日朝、日本に到着した。
世界1位のメディナが那須川の練習パートナーを務めるのは3度目。帝拳ジムを通じ「(那須川は)非常に学習能力が高く、どんどん経験を積んでより強くなっていると感じ、そしてスピードも伸びていると感じました。私は今、WBO世界1位です。チャンピオンの武居(由樹)選手もサウスポーで強いボクサーですが弱点もあるでしょう、天心とのスパーリングは私を大いに助けてくれるものです。日本の皆さんのサポートにはとても感謝しています」と意気込みを示した。 18勝(10KO)6敗3分けのWBCシルバー王者ゴンサレスは初来日。同ジムを通じ「日本人ボクサーの印象はとてもインテリジェンスで、最高の戦士のように戦います。私は彼らの謙虚さも大好きですし、敬意を持っています。この素晴らしいスポーツをさらに学び、楽しみ続けることが出来ると思うとわくわくしています」と意欲的だ。
またロドリゲスは昨年、現4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)の練習パートナーとして来日している。帝拳ジムを通じ「私は日本に来るのは2度目。昨年に井上選手のスパーリングパートナーとして来ていますが、その時から日本が本当に好きになり住み続けたいくらいです。日本人ボクサーは優秀な選手が多く尊敬していますが、最も素晴らしいと感じるのはとても規律正しいところです」と新日家であることを強調していた。