メインイベントでIWGP世界ヘビー級王座戦が行われ、挑戦者・後藤洋央紀(45)が20分7秒、GTR(後ろから相手の首を抱え、胸にラリアットを打ち込んだ後、自らの膝に相手の後頭部を打ち付ける技)で王者ザック・セイバーJr.(37)から3カウントを奪取した。
後藤は前身のIWGPヘビー級王座に8連続挑戦失敗というワースト記録を持っているが、悲願の初戴冠となった。王者得意のサブミッションに苦しめられ、腕ひしぎ逆十字固め→三角絞め→クラーキーキャット(変形羽根折り固め)と次々に極められるとタップ寸前に追い込まれた。しかし気迫のヘッドバット連発で流れを引き寄せると、ラリアットをたたき込んだ。最後はGTRからカバーに行かず、リストクラッチ式GTRを再度見舞って勝負を決めた。
昨年2月に父を亡くしている後藤は試合後「今日の勝利を亡き父にささげます。オヤジ、とったぞー」と天を指さした。そして愛する子供たちをリングに上げ「IWGPのGは後藤のG!」と叫んで大会を締めくくった。
一方ザックは5度目の防衛に失敗。単独最多記録はならなかった。