今月22日(土)に行われるサウジC(G1、ダート1800メートル、キングアブドゥルアジーズ)を争う馬の大まかな顔ぶれが浮かんできました。

フルゲート14頭のうち、日本のウィルソンテソーロ、ウシュバテソーロ、フォーエバーヤング、ラムジェットの4頭は、すでに招待を受諾済み。残された10の出走枠のうち、昨年のG1ドバイWC優勝馬で、ロンジンワールドベストレースホースランキングで首位(レーティング128で欧州馬シティオブトロイと並ぶ)に立ったローレルリバー(牡7、父イントゥミスチーフ)、昨年のG1BCクラシックの覇者で米国代表として遠征するシエラレオーネ(牡4、父ガンランナー)、一昨年のBCクラシック優勝馬で、サウジCは2度目の挑戦となる古豪ホワイトアバリオ(牡6、父レースデイ)、現地オーナーがリースで導入して、先月25日のG3二聖モスクの守護者杯を差し切って、優先出走権を獲得したラトルンロール(牡6、父コネクト)、それにドバイ滞在中でサウジCが初ダートとなる香港のロマンチックウォリアー(せん7、父アクラメーション)の参戦もほぼ確実となっています。

これに米国での壮行レースとなったG1ペガサスWCで、ホワイトアバリオの2着したロックド(牡4、父ガンランナー)、昨年のサウジCで3着に健闘したサウジクラウン(牡5、父オールウェイズドリーミング)、昨年のG3サウジダービーで、フォーエバーヤングに頭差2着のブックンダンノ(せん4、父ブッケロ)の3頭もゲート入りを果たしそうです。

昨年のG1ケンタッキーダービー馬ミスティックダン(牡4、父ゴールデンセンツ)はペガサスWCの大敗(9着)で、幾分トーンを落としていますが、これに代わって南米で5つのG1を制すアルゼンチン最強馬エルコディゴ(牡5、イコールストライプス)、昨年の米最優秀牝馬スプリンターに輝いたソウルオブアンエンジェル(牝6、父アトレイデス)も参戦を強くアピールしています。

【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)