五輪(オリンピック)2大会連続代表の張本智和(21=智和企画)が、2連覇を逃した。
松島輝空(そら、17=木下グループ)に1-4(11-13、11-9、7-11、11-13、7-11)で力負けし、準決勝敗退となった。「スコア以上に厳しい試合になった。コートの雰囲気を彼のものにしてしまった」と汗を拭った。
1-1で迎えた第3ゲーム(G)を落とし、第4Gでは主導権を握られながら巻き返したが、デュースの末に11-13で競り負けた。初の決勝へと勢いづく17歳を跳ね返せなかった。4歳年下の松島は「普段はかわいい」というが、この日は多用なサーブや粘り強いラリーに屈し「圧倒的年上のようなプレーをされた」と受け止めた。
今年は5月に世界選手権(ドーハ)が控える。「メダルを取ることが目標」と語り、「悔しさもありながら認めるところは認めて、1日1日、昨日の自分よりも強くなっていきたい」と見据えた。
女子では妹の美和(16=木下グループ)が決勝へ進出。史上初のきょうだい優勝の可能性があったが、次回以降に持ち越しとなった。今日午後に早田ひなに挑む妹へは「きょうだい優勝は逃してしまったが、決勝は観客席で応援できたら。絶対に優勝してほしい」とエールを送った。
松島は午後2時開始予定の決勝で、パリ五輪代表の篠塚大登(愛知工業大)と対戦する。