航空機向けの水素エンジンを開発する米ゼロアビアの先行受注が3000基まで積み上がってきた。欧州エアバスやビル・ゲイツ氏のファンドなどが出資する有望企業で、2024年9月には1億5000万ドル(約220億円)の資金調達に成功した。世界で水素事業の立ち上げ苦戦が指摘されるなかでも「水素の普及は航空機から始まる」と揺るがない。株主でもある伊藤忠商事との連携で日本進出に意欲をみせるバル・ミフタコフ最高経...
伊藤忠、水素燃料電池エンジンの米社に出資 航空機向け
伊藤忠商事は水素燃料電池を使った航空機向けエンジンの開発を手がける米ゼロアビア社(カリフォルニア州)に出資したと発表した。出資額は非公表。アジアにおける販売代理店契約を結び、伊藤忠が営業を支援する。空港で水素を供給するインフラなどを共同で構築する。 伊藤忠が水素燃料電池の航空エンジンメーカーに出資するのは初めて。伊藤忠グループには航空機販売などを手掛ける日本エアロスペースや、飛行機内装材メーカー
ホワイト水素に投資マネー Amazonなど、新興に3億ドル
地中に埋まる天然水素「ホワイト水素」が投資家の注目を集めている。米エネルギー省が資金支援を決め、民間資金も動き始めた。投資対象の一つが、日本経済新聞がまとめた脱炭素の有望企業リスト「GX Unicorn」に3月に加わった米Koloma(コロマ)だ。ホワイト水素の探索を手掛け、米アマゾン・ドット・コムや米ユナイテッド航空のファンドなどから調達した総額は3.4億ドル(約520億円)に達した。 ホワイト
編集者の視点 「オランダの空港、蓄電池導入」など3本
はじめまして、GXエディターの外山尚之です。私もこのコーナーを担当します。本日は「アムステルダム空港、ディーゼル発電機を廃止」「米英新興、水素エンジンで試験飛行に成功」「シーメンス・エナジー、利益を下方修正」の3本を紹介します。 アムステルダム空港、ディーゼル発電機を廃止 オランダのアムステルダム・スキポール空港が待駐機中の航空機への電源供給に使っていたディーゼル発電機を停止し、蓄電池を活用する