製品の特徴 |
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総合効率 |
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開発システムでは、従来冷熱変換には利用できないと思われていたインタークーラーやオイルクーラーからも熱回収を行っており、世界最高水準の総合効率約83%を実現します。 |
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高効率熱変換 |
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エンジン排ガス・冷却温水を直接熱利用するため冷熱変換効率が大きく向上、熱回収量の改善と合わせ、従来型温水回収方式CGSに較べ最大1.5倍に近い冷熱製造が可能となりました。
(図5参照) |
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良好な環境性 |
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総合効率を高め、高効率熱変換を実現したことで大幅な省エネが可能です。これに伴ないCO2排出量も減少します。図6は375kWの電力需要と150RTの冷熱需要を同時に処理する際のCO2排出量で環境性能を比較した例です。従来の処理方法として火力発電所とガス焚吸収冷凍機の組み合わせを基本にすると、ガスエンジンと排熱温水吸収冷凍機を使う従来の
CGSではガス焚吸収冷凍機の運転が節約でき、CO2排出を20%削減できますが、開発システムを利用すれば冷熱需要をすべて排熱で賄うので約30%まで削減することが可能です。 |
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排ガスエゼクタの採用 |
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排ガスを利用する機器では酸性化合物による機器の腐食防止が課題となります。一般的には化合物の元となる排ガスを機器の中に滞留させないようにファンで排気することで対策しますが、ファンや電力を必要とするためコストアップの原因となります。そこで今回のシステムでは排ガス圧力を利用して高温再生器内を掃気する、「セルフパージシステム」を新開発しました。このシステムは電力源を使わずに缶体の腐食を防止し、信頼性を向上させます。 |
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常用防災兼用可能 |
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非常時に冷温水ユニットを熱回収サイクルから切離し、エンジンを独立運転できるので、常用防災兼用発電設備にすることが可能です。 |
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高稼働率制御 |
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エンジン排熱を優先的に利用する制御システムを標準装備。温水と冷水を同時供給できるので、中間期の稼働率を高くできます。 |
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省スペース・低コスト |
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発電機ユニット、冷温水ユニット、補機類をコンパクトにパッケージ化しました。
冷温水ユニットは、熱交換器等の構成機器が少なく、従来機よりも設置面積が減少するため、導入コストも低減できます。(図7参照)従来はエンジンと冷温水機それぞれに必要だった冷却塔も一基に統合し、図8に比較するようにシステム全体の簡易化を図りました。 |
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設計・施工の簡略化 |
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エンジンの排ガス・排温水をユニット内で処理するので、熱回収設備の設計が不要です。
各ユニットを設置するだけで高効率のCGSが完成します。各ユニットは、直接接続する直列配置が理想ですが、狭隘スペースではエンジン周り部分と冷凍機周り部分とを分離した状態でのフレキシブルな設置も可能です。(図9参照) |
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その他 |
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バーナを持たないためエンジン発電機ユニットと冷温水ユニットとを一体としてエンジン室に設置可能です。 |
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