韓国料理店からもトランク引いた若者が続々… 新たな違法民泊が横行 大阪・ミナミ

韓国料理店の看板を掲げた店に宿泊したとみられる観光客=大阪市中央区(一部画像処理しています)
韓国料理店の看板を掲げた店に宿泊したとみられる観光客=大阪市中央区(一部画像処理しています)

 大阪の繁華街・ミナミで外国人向けの違法民泊が横行している。マンションの一室だけでなく、韓国料理店がインターネットで客を集め、空きスペースに宿泊させる手口も。大半は旅館業法に基づく営業許可を取っていないとみられる。大阪府警も状況を把握しており、同法違反の疑いがあるとみて情報収集を進めている。

 中国や韓国、インドなどさまざまな国の料理店が立ち並ぶミナミの一角、島之内地区周辺。毎朝、マンションや飲食店から、重そうなスーツケースをひいた旅行客風の若者が次々と姿を現す。いずれも友人同士やカップル風。夜のにぎわいとはかけ離れた静かな朝に大声で会話するグループもいる。耳を傾けると、中国語や韓国語のようだ。最近は平日、休日を問わず、こうした風景がみられる。

 韓国料理の看板を掲げた店から出てきた若者に話を聞いた。韓国・ソウルから大阪や京都の観光に訪れた男子大学生ら6人のグループだ。その1人の男子学生(22)によると、「安くて快適な宿」をネット掲示板で尋ねたところ、「宿泊経験者」を自称するネットユーザーからこの店を紹介されたという。

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