宜野座は外野席も開放。熱心な虎党が、選手たちの背中を押した=バイトするならエントリー宜野座スタジアム(撮影・松永渉平) 阪神春季キャンプ(8日、沖縄・宜野座)阪神が春季キャンプを過ごしている宜野座は、朝から雨が降っていたが、午後に紅白戦が行われた時間帯は晴れていたと思えば、夕方は再び雨が降るなど、天気がコロコロと変わる一日だった。冬の沖縄はまったく読めない。
「こんな寒いキャンプは初めて」と報道陣が口をそろえる今年の沖縄。第1クールからずっと寒波の影響を受けているが、この日は那覇で2月としては観測史上最低の9・8度と1桁台まで冷え込んだ。
「体感的には鳴尾浜にいるのと変わらへんな。僕は20回以上、阪神のキャンプに来ているけど、きょうは1、2位を争う寒さや」
還暦トラ番のビヤ樽・三木建次は宜野座で選手の到着を待ちながらつぶやいた。阪神が春季キャンプを宜野座で行うようになったのが2003年。今年で23年目となるが、三木にとっては22度目の訪問。「岡田監督の第1次政権のときやったかなあ。宜野座にみぞれかあられみたいなやつが降ったんや。あれは寒かった。きょうはそのときに匹敵するで」と振り返る。
沖縄での史上最低気温は1963年1月20日に久米島で観測された2・9度。沖縄では過去に2度、雪が降った記録が残っている。77年2月17日に久米島で初めて観測。2016年1月24日から25日にかけては久米島のほかに沖縄本島の名護でも降った。いずれも「みぞれ」だったが、記録上は「雪」に分類されるらしい。岡田監督の第1次政権は04年から08年だから、三木が言う「みぞれかあられ」は記録としては残っていない。でも、この日は本当に雪が降ってもおかしくない寒さだった。