Submit Search
今更聞けないOAuth2.0
•
97 likes
•
69,104 views
Takahiro Sato
Follow
OAuth2.0まとめ speakerdeck はこちら↓ https://speakerdeck.com/satot/jin-geng-wen-kenaioauth2-dot-0#
Read less
Read more
1 of 83
Download now
Downloaded 268 times
More Related Content
今更聞けないOAuth2.0
1.
今更聞けない OAuth2.0 presented by
@white_aspara25
2.
自己紹介 • @white_aspara25
• istyle.inc エンジニア(自称) • ここ1年は ハノイ@ベトナム で Bridgeエンジニ アとして働いてました
3.
話す内容 1. OAuth ってなに?
2. OAuth2.0 システム仕様 3. セキュリティ対策
4.
話さない内容 1. OAuth1.0 の仕様
2. XAuth の仕様 3. OpenID Connect
5.
話す内容 1. OAuth ってなに?
2. システム仕様 3. セキュリティ対策
6.
OAuth ? おーす
7.
OAuth って? ※認証ではなく、認可です HTTP
上で 認可 を行うためのプロトコル
8.
OAuth って? ※認証ではなく、認可です HTTP
上で 認可 を行うためのプロトコル
9.
認証 or 認可
?
10.
認証? • 英:AuthenFcaFon 「誰?」 を確認するのが目的 「認証(にんしょう)とは、何かによって、対象の正当性を確認する行為を 指す」
「相手認証とは、ある人が確かに本人であると納得させる事をいう」 by Wikipedia
11.
認可? • 英:AuthorizaFon 「リソースのアクセス権を指定する機能であり、(中略)特にアクセス制 御と関係性が深い」 by
Wikipedia 「何ができる?」 を確認するのが目的
12.
OAuth = 認可 のプロトコルです。
「誰か?」を確認する目的のものではありません。
13.
OAuth = 認可 のプロトコルです。
「誰か?」を確認する目的のものではありません。 = OpenID Connect (今回は説明しません)
14.
OAuth って? ※認証ではなく、認可です HTTP
上で 認可 を行うためのプロトコル
15.
OAuth って? ※認証ではなく、認可です HTTP
上で 何ができる? を確認するためのプロトコル
16.
例 投稿サイトA SNS 投稿 自動投稿 スマホで撮影した愛猫の写真 サイトAに投稿したら、自動でSNSにも投稿したい! として
17.
一番簡単な方法 投稿サイトA SNS ID/PW ログイン 投稿
18.
一番簡単な方法 投稿サイトA SNS ID/PW ログイン 投稿 の ID/PW を保持している
19.
But...
20.
それ、アカンやつや • サイトA はユーザの許可がなくても
SNS の情報が見れてしまう • SNS のパスワードを変更 => サイトAのパスワードも変更が必要 • ID/PW漏洩のリスク etc... 問題大有りです。
21.
OAuth そこで
22.
OAuth を使った方法 投稿サイトA SNS 1. ユーザはSNSにサイトAからの投稿を許可(=認可)
サイトAからの投稿許可
23.
OAuth を使った方法 投稿サイトA SNS 1. ユーザはSNSにサイトAからの投稿を許可(=認可)
2. ユーザの許可を受けてSNSはトークンを発行 サイトAからの投稿許可 トークンを発行
24.
OAuth を使った方法 投稿サイトA SNS 投稿 1. ユーザはSNSにサイトAからの投稿を許可(=認可)
2. ユーザの許可を受けてSNSはトークンを発行 3. 投稿サイトAはトークンを使ってSNSに投稿 サイトAからの投稿許可 投稿 トークンを発行
25.
OAuth を使った方法 投稿サイトA SNS 投稿 1. ユーザはSNSにサイトAからの投稿を許可(=認可)
2. ユーザの許可を受けてSNSはトークンを発行 3. 投稿サイトAはトークンを使ってSNSに投稿 サイトAからの投稿許可 投稿 トークンを発行 No more ID/Password SNS の ID/PW をサイトAは知らなくても良い!
26.
○○ができる を証明するもの トークン = ○○ = ××のサービス上で △△の代わりに 投稿(メッセージ、写真、、) 閲覧(個人情報、友達、、) 注意点
27.
○○ができる を証明するもの トークン = ○○ = ××のサービス上で △△の代わりに 投稿(メッセージ、写真、、) 閲覧(個人情報、友達、、) 注意点 ただのチケット
=本人じゃなくても使える =本人証明にならない
28.
○○ができる を証明するもの トークン = ○○ = ××のサービス上で △△の代わりに 投稿(メッセージ、写真、、) 閲覧(個人情報、友達、、) 注意点 用法用量を守って
正しくお使いください
29.
サイトA まとめると サイトB ○○する 発行 として この一連のフローを仕様に落としたのが OAuth
サイトAを認可 の代わりに 「サイトB」上で ○○ ができる証明書
30.
話す内容 1. OAuth ってなに?
2. OAuth2.0 システム仕様 3. セキュリティ対策
31.
OAuth2.0 • AuthorizaFon Code
Grant • Implicit Grant • Resource Owner Password CredenFals Grant • Client CredenFals Grant 4種類のトークン 発行フロー
32.
OAuth2.0 • AuthorizaFon Code
Grant • Implicit Grant • Resource Owner Password CredenFals Grant • Client CredenFals Grant 4種類のトークン 発行フロー 今回は取り扱いません
33.
AuthorizaFon Code Grant •
認可コードグラント、とも • サーバ間通信のような、トークンを秘密保持できる場合 に使われる • 一般的な web アプリはコレ Implicit Grant • トークンを秘密保持できない場合に。 • スマホアプリや Javascript はコレ。
34.
AuthorizaFon Code Grant
35.
AuthorizaFon Code Grant
処理の流れ Webアプリ
36.
AuthorizaFon Code Grant
処理の流れ 1. ユーザー認可リクエスト 「 が から に投稿したいって 言ってるんだけど」 Webアプリ
37.
AuthorizaFon Code Grant
処理の流れ 「問題ないっす! 認めてやって!」 「 に確認するからちょい待って」 Webアプリ
38.
AuthorizaFon Code Grant
処理の流れ 認可コードの発行&送付 「@ : の確認取れたわ。 発行するから に取りにきて。 トークンの引換券はこれな: 」 認可コード 認可コード
39.
AuthorizaFon Code Grant
処理の流れ 「つ のトークン おくれ。」 認可コード 「 ね。はいよ 」 Webアプリ 2. アクセストークンリクエスト
40.
AuthorizaFon Code Grant
処理の流れ 「つ として を投稿しておくれ」 「OK. したよ 」 Webアプリ
41.
AuthorizaFon Code Grant ポイント
42.
ポイント は と引き換えに を発行 認可コード Webアプリ はリクエストしてきた の認証チェック
43.
ポイント は には渡らない 側で管理 = 秘密保持可 Webアプリ
44.
Implicit Grant
45.
Implicit Grant 処理の流れ ネイティブアプリ
46.
Implicit Grant 処理の流れ ネイティブアプリ 1.
認可要求 「 が から に投稿したいって 言ってるんだけど」
47.
Implicit Grant 処理の流れ ネイティブアプリ 「問題ないっす!
認めてやって!」 「 に確認するからちょい待って」
48.
Implicit Grant 処理の流れ ネイティブアプリ トークンの発行&送付 「@ : の確認取れたわ。 はい、これ使って 。」
49.
Implicit Grant 処理の流れ ネイティブアプリ 「つ として を投稿しておくれ」 「OK.
したよ 」
50.
Implicit Grant ポイント
51.
Implicit Grant 処理の流れ ネイティブアプリ は の確認が取れたらすぐ を発行 の認証をしない分、簡単
52.
Implicit Grant 処理の流れ ネイティブアプリ そのため、redirect
URI の事前登録は必須 = 異なる redirect URI はエラーに
53.
Implicit Grant 処理の流れ ネイティブアプリ は に渡るため、漏れる可能性がある =
秘密保持不可
54.
話す内容 1. OAuth ってなに?
2. OAuth2.0 システム仕様 3. セキュリティ対策
55.
Case1. CSRF
56.
CSRF 1) 攻撃者は通常の手順でSPの認可まで行う 2)
認可後のリダイレクト先の URI を取得し、被害者に アクセスさせる 手法 リスク ・ 第3者の アカウントと連携 =第3者がログイン可能 = アカウントの乗っ取り ・ 第3者のアカウントとしてログインさせられる ー 個人情報やクレカ情報を登録したら、第3者に知られてしまう
57.
CSRF Webアプリ 攻撃者 攻撃者は正規の方法で認可コードの発行まで行い のリダイレクト先のURIを取得
58.
CSRF Webアプリ 攻撃者 攻撃者は、入手した URI に他の人がアクセスするよう仕向ける
(他者のブラウザで実行さえできれば良いので、ブログに貼るなど) 被害者
59.
CSRF Webアプリ 攻撃者 被害者の アカウント から 攻撃者の アカウント
に対する トークン 発行依頼 被害者
60.
CSRF Webアプリ 攻撃者 は 攻撃者の アカウント に対するトークン を発行
⇒ 被害者の アカウント と 攻撃者の アカウント が紐付く 被害者
61.
CSRF Webアプリ 攻撃者 攻撃者は自分の アカウントでログイン 被害者の 上の情報を取得 被害者
62.
対策(Consumer) 「ユーザー認可リクエスト」 「アクセストークンリクエスト」 この2つが同じセッションかをチェック
state パラメータを使う
63.
CSRF 対策 Webアプリ 攻撃者 state
値を含めて「ユーザ認可リクエスト」を投げる 被害者 state は攻撃者のセッションに基づいて state 値を発行
64.
CSRF 対策 Webアプリ 攻撃者 は被害者のセッションに基づく
state 値を発行 被害者 state state 認可リクエスト時の state 値が引き回される state
65.
CSRF 対策 Webアプリ 攻撃者 最初に発行した
state と被害者の state 値と比較 ⇒ 検証に失敗! 被害者 state state state
66.
Case2. redirect URI
の改ざん
67.
redirect URI の改ざん 「ユーザー認可リクエスト」と「アクセストークンリクエスト」で
異なる redirect URI を指定 攻撃者にアクセストークンを抜き取られ、被害者の個人情報に アクセスされる、など 手法 リスク
68.
redirect URI の改ざん 「ユーザー認可リクエスト」と「アクセストークンリクエスト」で
異なる redirect URI を指定 SP に redirect URI の事前登録をしない場合に発生 ※Implicit Grant はSP への redirect URI の事前登録が必須なので、AuthorizaFon Code Grant に限られる 手法 条件
69.
redirect URI の改ざん Webアプリ 攻撃者 攻撃者は予め、正規の を使って
「ユーザ認可リクエスト」 を発行 ( が設定している 「ユーザ認可リクエスト」 の URI を取得)
70.
redirect URI の改ざん Webアプリ 攻撃者
Consumer 被害者 被害者を先ほど入手した URI にアクセスさせる ただし、redirect URI は攻撃者のConsumer のものに差し替える
71.
redirect URI の改ざん Webアプリ 攻撃者
Consumer redirect URI の事前登録がないので チェックをスルー 被害者
72.
redirect URI の改ざん Webアプリ 攻撃者
Consumer redirect URI に指定されたように 攻撃者の Consumer に到達 被害者
73.
redirect URI の改ざん Webアプリ 攻撃者
Consumer 攻撃者は、最初に入手した 正しい redirect URI に差し替えてリクエスト 被害者
74.
redirect URI の改ざん Webアプリ 攻撃者
Consumer 被害者 の本来のリクエストと同じなのでチェックを通過 は攻撃者の Consumer を と誤認し、トークンを発行
75.
redirect URI の改ざん Webアプリ 攻撃者
Consumer 被害者 攻撃者がトークンを取得 SP 上の被害者の情報にアクセスが可能
76.
対策(SP) 1) redirect URI
の事前登録をしておき、登録の あるURIと同じかチェック 2) 「ユーザー認可リクエスト」と 「アクセストークンリクエスト」で redirect URI が一緒かチェック
77.
redirect URI の改ざん
対策 Webアプリ 攻撃者 Consumer 予め登録のある redirect URI ではない ⇒ 検証失敗! 被害者
78.
redirect URI の改ざん
対策 Webアプリ 攻撃者 Consumer 被害者 「ユーザ認可リクエスト」の時と異なる redirect URI が 「アクセストークンリクエスト」で設定されている ⇒ 検証失敗!
79.
他にも・・・
80.
攻撃例 • Consumer のなりすまし
• オープンリダイレクタ • Implicit Grant におけるトークン置き換え などなど・・・(説明は逐次追記します)
81.
まとめ
82.
まとめ • OAuth とは認可のプロトコル
• トークンはあくまで「何ができるか」を証明する もの。「誰か」を証明するものではない • トークンは第三者でも使用可能。漏れないよ うに充分に配慮する • セキュリティ上の配慮する点が多数。 Consumer としても SP としても対策を怠らない こと
83.
参考 • hZp://openid-‐foundaFon-‐japan.github.io/ rfc6749.ja.html •
hZp://www.slideshare.net/charlier-‐shoe/ oauth-‐20-‐29540466 • hZp://www.atmarkit.co.jp/ait/arFcles/1209/10/ news105.html • hZp://www.slideshare.net/ritou/idcon17-‐oauth2-‐ csrfprotecFonritou • hZps://speakerdeck.com/ritou/openid-‐ connectwoyong-‐iteidlian-‐xi-‐woshi-‐zhuang-‐surutokiniqi-‐ wofu-‐kerukoto-‐number-‐yapcasia • hZp://developer.yahoo.co.jp/yconnect/client_app/
Download