Internet of Things の波が来るぞ来るぞと言われている昨今、その一翼を担う
であろうデバイスの1つとして、Raspberry Piがあります。この勉強会では
Raspberry Piとはどういったもので、何に使えるのかを紹介したいと思います。
Raspberry Piの簡単な説明をすると、Raspberry Piは小さいながら、通常の
Linuxパソコンとほとんど変わらない機能を持っています。
単独のRaspberry Piには、HDMIによる画面出力端子があり、標準サイズのUSBも
備えています。HDMI経由でディスプレイを繋ぎ、USB経由でマウスやキーボード
を繋げると、X Window Systemを用いたGUIが標準で起動可能です。
標準でイーサネットの口があり、インターネット接続が可能ですし、
WiFi接続が良ければ、安価なUSBのWiFiドングルを刺すことでWiFi接続も可能です。
つまり、Raspberry Piはひとまず「小さなLinuxパソコン」として機能します。
このマシンの上で、RESTサービスを提供するサーバーを立ち上げる事も可能です。
ここまでであれば、Raspberry Piは単なる小さなLinuxパソコン止まりになって
しまいますが、Raspberry Piの面白いところは、ここからになります。
Raspberry Piには、数百円から購入可能な各種センサーを後から追加可能です。
接続可能なセンサーの種類は非常に沢山存在します。加速度センサーや地磁気
センサー、気圧センサー、超音波距離センサーなどが有名です。
また、Raspberry Piはラジコン用サーボモーターを駆動したり、リレーでスイッ
チのON/OFFをするなど、外界に対しての操作も可能です。
Raspberry Piの面白さは、私達のようなWebシステムを作り慣れている人間が、
単なる情報処理を超えて、センサーやサーボモーターを利用した、外界に対し
て能動的なシステムを簡単に構築可能であり、また、それをインターネットに
接続可能であることにあると思います。