報道資料
平成24年9月10日
「青少年のインターネット・リテラシー指標」の公表
ー指標開発と実態調査ー
総務省では、青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査を実施し、別添のとおり結果概要を「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標(ILAS)」として取りまとめましたので、公表します。(報告書全体は、後日、情報通信政策研究所のホームページに掲載予定)
1 経緯・目的
総務省では昨年度、インターネット・リテラシー向上施策の重要性に鑑み、今後同施策を効果的に進めていくために、青少年のインターネット・リテラシーを可視化するテスト等を開発しました。 今年度は昨年度開発された青少年のインターネット・リテラシーを測るテストを、全国の高等学校1年生相当(約2500名)に対し、アンケートと共に行い、結果を集計・分析して青少年のインターネット・リテラシーの実態を明らかにし、
「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標」(※)として公表することとしました。
2 調査結果のポイント
- 青少年全体の総合平均点は100点満点換算で約67点。
- 協力校を、所在地の人口に基づき3つに区分して、各区分に所属する青少年のリテラシーを比較・分析したところ、都市部(人口50万人以上)に所属する青少年のリテラシーが相対的に高い。
- 青少年のリテラシーを男女別で比較・分析したところ、いずれの能力においても大きな差はない。
- インターネット上の危険に関する学習経験の有無で比較分析したところ、学習経験がある青少年のリテラシーが相対的に高い。
- インターネット上の危険について家庭で話し合いをしているか否かで比較分析したところ、話し合いをしている青少年のリテラシーが相対的にやや高い。
※「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標」 インターネット・リテラシーの中でも、特に、インターネット上の危険・脅威への対応能力やモラルに配慮しつつ、的確な情報を判断するために必要な能力を、3つの大分類、7つの中分類に整理し、それぞれに対応する問題を作成。点数化することにより、各能力を可視化した。また、指標の副題として「ILAS(Internet Literacy Assessment indicator for Students)」と名付け、今後、OECD(経済協力開発機構)などの場において、国内外で周知を図っていく予定。
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