元TBS記者(55)から性暴力を受けたとして損害賠償を求めた訴訟で、二審でも勝訴したジャーナリスト伊藤詩織さん(32)さんは25日、都内で会見し「検察審査会で不起訴不当を訴えて5年。性被害を語る風潮は珍しいとされたが、『#MeToo』運動が始まり、大きな流れを感じた。不同意の性交が、法で裁かれる世がくるのを信じている」と、性被害者を取り巻く環境の変化に期待を寄せた。
◆刑法改正「もう時は来ている」
会見の冒頭、伊藤さんは「20代後半から30代はこの裁判に向き合いきりだった」としながらも「後悔はない。私が信じるジャーナリズムの希望、かき消されたり、届かなかったり、繰り返される何かを変えたいと思い、やってきた。誹謗中傷もあったが、友人や弁護士など、助けてくれる人がいたのでここまでこれた」と支援者へ謝意を示した。
法制審議会で議論が続く性犯罪の刑法改正には「日本で性暴力やレイプを証明するには、被害者が著しい暴行や脅迫を立証しないといけない」と問題点を指摘。「海外では、不同意が(性犯罪を構成する)基礎なのに日本は変わってない。(改正に)時間がかかるとされるが、もう時は来ている」と不同意性交罪の早期創設を繰り返し訴えた。
◆「泣き寝入りしない」社会に第...
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