大手携帯会社・楽天モバイルの3次下請け会社の契約社員が一斉解雇され、賃金も支払われないとして11月中旬、東京都労働委員会に救済を申し立てたことが分かった。楽天モバイルの社員らによる横領疑惑が影響して下請け各社の資金繰りが逼迫 し、経営が破綻した。発注元の不正が末端の働き手にしわ寄せされる構図だ。(池尾伸一)
「明日の業務は停止です」。8月31日夕。千葉県流山市の倉庫で仕分け作業をする40代女性はマネジャーの言葉に驚いた。翌日から連日「明日も停止」とのLINEが届き、9月15日には同日付での解雇を告げられた。
女性は、楽天モバイルの電波基地局向け部材配送を請け負う3次下請け「IMAX(相模原市)」の契約社員。IMAXは「破産する予定」として契約社員を一斉に解雇した。8月分1カ月の給与と9月の休業手当は支払われていない。突然収入を断たれた女性はシングルマザーで、「どう暮らせばよいのか」と途方に暮れた。
解雇の背景には楽天モバイル社員の不正がある。同社は、社員(8月12日付で懲戒解雇)が1次下請け「日本ロジステッ...
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