AN/SQS-17とは? わかりやすく解説

AN/SQS-17

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 05:39 UTC 版)

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AN/SQS-17
種別 探信儀
開発・運用史
開発国 アメリカ合衆国
就役年 1954年
送振系
周波数 11.9, 13, 14.1キロヘルツ
音源レベル 134デシベル
音響出力 1-6, 22, 30 kW
パルス幅 16, 35, 60ミリ秒
走査速度 3,500 rpm
送受波器系
送受波器方式 リン酸二水素アンモニウム圧電素子
ステーブ数 24本
アレイ径 19 in (48 cm) (高さ35.75 in (90.8 cm))
探知性能・その他諸元
探知距離 11キロメートル (5.9 nmi)
(※SQS-36)
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AN/SQS-17は、アメリカ合衆国EDO社が開発した軍用ソナー。13キロヘルツ級の中周波を使用するスキャニング・ソナーであり、主に小型戦闘艦に搭載された。また、改良型のAN/SQS-36AN/SQS-38可変深度ソナー版のAN/SQS-35も本項目で扱う。

概要

SQS-17では、TR-166送受波器が100インチ (250 cm)のドームに収容されており、送信出力は134デシベル、動作モードは全方向送信(ODT)のみであった。これは1954年より就役し、173フィート型駆潜艇などに搭載されたQCU型ソナーを代替するものとして配備されたほか、アメリカ沿岸警備隊リライアンス級カッターなどにも搭載された。フランスでもライセンス生産され、近代ソナーの生産についての貴重な経験を提供した。またその後、1966年の契約に基づいて、待ち受け受信に対応したSQS-36も開発された[1]

EDO社ではSQS-36とともに、その可変深度ソナー版というべきEDO 700を開発しており、その派生型はSQS-35として採用された。これは日本電気により、SQS-35(J)としてライセンス生産された[1]。また探信儀仕様に国内改良したSQS-36D(J)も開発された[2]。なおEDO社自身が開発したSQS-35と同等性能の探信儀はSQS-38と称されている[1]

制式名 送受波器 送受波器素材 周波数 [kHz] 直径×高さ [cm]
AN/SQS-17 TR-166 リン酸二水素
アンモニウム
12-14 48×90.8
AN/SQS-17A TR-196 48×97
AN/SQS-36 TR-204 チタン酸バリウム 13.0 48×90.8
AN/SQS-38 TR-229 11.9-14.1 50×74
AN/SQS-35

採用国と搭載艦

 アメリカ海軍/ アメリカ沿岸警備隊

 海上自衛隊

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c Friedman 1997, p. 628.
  2. ^ 香田 2015, pp. 182-183.

参考文献

関連項目





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