沖縄にきています。沖縄は県内で農協がJAおきなわという一つの農協に統合されているのだが、そのJAおきなわの第一回目となる消費者・準組合員向けイベントに呼ばれて、基調講演とパネルディスカッションの進行を仰せつかった。
それというのも一年ほど前、JA女性部という全国組織の会で講演をしたのだが、その会場で「いい話だった、ぜひうちの地域に来て!」と声をかけてくれた方達が数人いて、そのうちの一人がここJA沖縄の仲宗根悦子さん。彼女がこのイベントの企画時に「ぜひやまけんさんを呼ぶといいわよ!」と強く推してくださったそうだ。ありがとうございます!
そういうことならぜひ前乗りするので、産地を訪問させて欲しいとお願いをしたところ、島野菜を育てている農家さんのところにいきましょうということになったのだ。
まずは豊見城の道の駅隣接のJA直売施設へ。ここに、JA女性部の方達が営む食堂があるのだ。
僕は、なんといっても「なーべーらー」、いわゆるヘチマですね、が大好き。なので、ナーベーラーチャンプルー定食
なーべーらーは、あのすこし土臭い香りがよいのです。
それに、単品でおかずとして「ちゃんぽん」を。えーと、九州のちゃんぽんとは違い、麺料理ではありません(笑)
野菜とランチョンミートなどを炒めて卵でとじたものを、ご飯に載せているのがちゃんぽんです。
さて食後、隣町である糸満へ移動。
うまんちゃ市場は、それほど大きい敷地面積ではないのにも関わらず、なんと年商16億円を誇る人気直売施設だ。
いろとりどりの野菜に果物を基調としながら、、、
肉類も並んでいます。
もちろん島野菜と呼ばれる、沖縄独特のハーブともいえる薬効あらたかな野菜も並びます。
いつも思うのだけれども、、、
沖縄では、ホテルじゃなくてキッチン付きのコンドミニアムみたいなところに泊まりたい。
そうしたらいくらでも自分で料理ができるのに、、、フラストレーションが溜まります(笑)
ちなみに上写真のカンダバーはサツマイモの葉だが、アリモドキゾウムシなどの害虫が着いているおそれがあって、沖縄以外に持ち出しは禁止。気をつけてね。
そうこうしているうちに今回、圃場を見学させてもらう玉城勝広さんが到着。
手に持っているのは彼が出荷したゴーヤーなのだが、廻りの生産者のゴーヤーが余っているのに、彼のゴーヤーはあと一本を残すだけ。「美味しいことがお客さんにわかってるからだよ!ハッハッハ」と笑っていたが実際そうなのではないだろうか。
「あれもってけ、これももってけ」と彼が出荷した野菜をたんまりいただいて、圃場へ移動。
糸満の海に近い、潮風が薫る畑だ。
これがニガナ。葉をちぎって食べると本当に苦い!白和えにするのが定番らしいですな。
そしてこちらがハンダマ。
片面が紫色に色づく、金沢では金時草、京都では水前寺菜と呼ばれるあれです。ただ、沖縄の亜熱帯的気候は栽培好適地らしく、葉の厚みが他の産地にくらべ分厚く、そのまま齧っても美味しい。
ゴーヤーのハウスへ移動。
さらに違うハウスでは長ナスを栽培。
働き者だなー!
ちなみに、ナスは通常、本州では一年草として毎年定植をするのだが、、、
「この辺の気候だと、4年はずっと植えっぱなしで通年出荷なんだよ。台風が通った後に枝を切り戻してやれば、また新芽が出てとれるようになるから。」
まじか!? ナス農家のみなさん、沖縄はナスの天国だわ。
還暦越えとはおもえぬバイタリティの玉城さん、冗談ばっかり言ってるけど、畑はほんとうに綺麗で作物がすべてピンピン生き生きしていて、篤農家ですな。ついつい、取材モードになっちった。
いや、よかった!JAおきなわの皆様、ご案内いただきありがとうございました!