外出制限「解除は段階的に 状況を見ながら」WHO

外出制限「解除は段階的に 状況を見ながら」WHO
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WHO=世界保健機関は外出制限の措置に新型コロナウイルス感染を防ぐ効果があるとしたうえで、解除に際しては段階的に状況を見ながら進めることが重要だという見解を示しました。
WHOで危機対応を統括するライアン氏は6日の定例記者会見で、各国で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために取られている外出制限の措置について、「感染防止に効果があると多くの国で証明されている」と述べて、効果があるという認識を示しました。

そのうえで解除の時期に関しては「答えはなく、感染者数がここまで減ったら、これをしなければならないというものも存在しない」と述べました。

そして「段階的に解除し、様子を見る。データを見て、うまくいっていれば次の段階に進む」として、各国はすべての制限を一気に解除するのではなく、段階的に状況を見ながら進めることが重要だという見解を示しました。

一方、テドロス事務局長は、複数の国が一般の人にマスクの着用を促しているとしたうえで「一般の人が大量のマスクを使うことで、マスクを最も必要としている医療従事者に行き渡らなくなることを懸念している」と述べました。

WHOとしてはマスクの使用について、水不足で手が洗えない場合や、家が狭く人との間に間隔をあけることが難しい場合などには推奨を検討できるとしたうえで、「マスクをつけただけでは『パンデミック』を止めることはできない」として、検査、隔離、治療、感染ルートの追跡が重要だと強調しました。

またテドロス事務局長は、ワクチンの研究と開発に向けて今週にも新たな戦略を発表したいという考えを示しました。