東京都 新型コロナ 337人感染確認 増加傾向つづく
東京都内では23日、新たに337人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。増加傾向が続いていて、都の担当者は「いまの感染者は緊急事態宣言の解除前に感染した人たちで、発症前に卒業旅行や遊びに出かけていた人もいる。さらに広がらないか心配だ」と話しています。また、都は感染が確認された18人が死亡したことを明らかにしました。
東京都は、23日都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて337人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
1週間前の火曜日と比べて37人増えていて、これで4日連続で1週間前の同じ曜日を上回りました。
また、23日までの7日間平均は308.1人で、前の週の106.6%となりました。
前の週から増えるのは11日連続で、増加傾向が続いています。
都の担当者は「いまの感染者は緊急事態宣言の解除前に感染した人たちで、なかには、発症前に卒業旅行や遊びに出かけていた人もいる。さらに感染が広がらないか心配だ。とにかく感染対策をお願いしたい」と話しています。
337人の年代別は、
▽10歳未満が9人、
▽10代が30人、
▽20代が86人、
▽30代が46人、
▽40代が41人、
▽50代が43人、
▽60代が19人、
▽70代が29人、
▽80代が24人、
▽90代が10人です。
23日の337人のうち、およそ49%にあたる165人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。
一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は
▽「施設内」が最も多く72人、
▽「家庭内」が60人、
▽「職場内」が15人、
▽「会食」が9人などとなっています。
このうち「施設内」では明治大学の運動部の合宿所で男性部員32人の感染が確認されこれでこの合宿所では合わせて34人になりました。
また、
▽7つの医療機関で患者と職員合わせて11人が、
▽11の高齢者施設で利用者と職員合わせて25人の感染が確認されました。
これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万8041人になりました。
一方、23日時点で入院している人は、22日より7人増えて1379人でした。
「現在確保している病床に占める割合」は27.3%です。
都の基準で集計した23日時点の重症の患者は22日より5人減って42人で、重症患者用の病床の12.7%を使用しています。
また、都は感染が確認された60代から90代の男女18人が死亡したことを明らかにしました。
18人のうち11人は感染経路がわかっていて、
▽高齢者施設での感染が6人、
▽院内感染が3人、
▽家庭内感染が2人となっています。
このうち80代の女性は、入所していた特別養護老人ホームで療養を続けて亡くなったということです。
これで都内で自宅や施設で療養中に死亡した「自宅療養中」の死者は合わせて42人になりました。
この42人を含めて都内で死亡した人は合わせて1661人になりました。
変異ウイルス 新たに1人感染 都内計31人に
感染が確認されたのは、海外への滞在歴はない40代の男性です。
男性は、変異ウイルスかどうかはわからないものの新型コロナウイルスへの感染が確認されている人の濃厚接触者だということです。
これで、都内で変異ウイルスへの感染が確認されたのは合わせて31人になりました。