横浜市保健所によりますと、7月24日に横浜市港南区の京急百貨店にある「日本橋鰻伊勢定」で販売されたうなぎの弁当や総菜を購入した客が下痢やおう吐などを訴えました。
症状を訴えたのは、5日までに159人に上り、ほとんどが軽症で快方に向かっていますが、90代の女性1人が亡くなり保健所は検査の結果などから黄色ブドウ球菌による集団食中毒が発生したとみています。
保健所はその後の調査結果を公表し、調理担当スタッフの手洗いが不十分で、手袋を着けていなかったことから食品が汚染された可能性があると明らかにしました。
また、手や指に傷があるかなどの記録が十分でなかったほか、調理台から黄色ブドウ球菌が検出され、施設内が汚染されていた可能性があるとしています。
保健所は、手や指の傷を確認することや、傷があった場合には手袋を着用すること、調理器具の消毒などを行うよう呼びかけています。
食中毒を受けて、販売店とデパート内にある同じ伊勢定のレストランは営業禁止の処分を受けています。
うなぎ弁当で集団食中毒 手洗い不十分 調理台汚染の調査結果
7月、横浜市のデパートでうなぎの弁当などを購入したおよそ160人が下痢やおう吐などの症状を訴えた集団食中毒で、保健所は調理担当者の手洗いが不十分だったことや、調理台が黄色ブドウ球菌に汚染されていた可能性があるなどとする調査結果を公表しました。