中国 各地で年末年始イベント中止 無差別殺傷事件相次ぐ影響か

中国では先月、南部 広東省珠海の運動施設で暴走した車が大勢の人をはね、35人が死亡したほか、東部 江蘇省の学校でも刃物を持った男が次々に人を刺し8人が死亡するなど、市民が無差別に襲われる殺傷事件が相次いでいます。

こうした中、年末年始を迎えた中国各地では、大勢の人が集まるイベントを中止する措置がとられています。

このうち珠海で当初、今月8日に開催される予定だったマラソン大会は、事件のあといったん来月に延期されましたが、今週になって突然、中止が発表されました。

また、中国メディアによりますと、無差別の殺傷事件が起きた江蘇省や湖南省の中心都市でも、年越しのカウントダウンイベントなどをことしは行わないと伝えています。

詳しい理由は明らかにされていませんが、珠海の事件のあと習近平国家主席は凶悪な事件の発生を防ぐよう指示を出していて、当局が同様の事件の再発を警戒しているものとみられます。