グリーンランドについてアメリカのトランプ次期大統領が「国家の安全保障上、必要だ」と述べるなど、アメリカによる所有を主張していることを受けて、グリーンランド自治政府のエーエデ首相は13日、島の中心都市ヌークで会見しました。
アメリカやロシアのメディアも参加する中、エーエデ首相はグリーンランド語で「われわれはデンマーク人にも、アメリカ人にもなりたくない。グリーンランドの未来は住民が決める」と述べ、トランプ氏の主張には応じない姿勢を強調しました。
一方、「他国との協力はわれわれの利益となる。防衛に加え、資源開発にも関心がある」と述べ、島の防衛を委ねるデンマークからの将来的な独立を果たすため、アメリカなどとの協力を進めたい考えを示しました。
ロシアとの協力の可能性については否定しました。
その上でエーエデ氏は「グリーンランドの声がこれほど熱心に聞かれたのは初めてだ。われわれは冷静に、この状況をいかし、団結しなければならない」と地元の人たちに呼びかけました。
グリーンランド首相 トランプ氏の主張には応じない姿勢を強調
アメリカのトランプ次期大統領がデンマークの自治領グリーンランドを所有すべきだと主張している中、グリーンランドのエーエデ首相が会見し、トランプ氏の主張には応じない姿勢を改めて強調する一方、将来的な独立に向けてアメリカなどと防衛や資源開発における協力を進めたい考えを示しました。