ガザ地区 停戦合意発表後もイスラエル軍攻撃で犠牲者

ガザ地区で戦闘を続けてきたイスラエルとイスラム組織ハマスの双方は今月19日から6週間にわたって停戦することで合意しましたが、ガザ地区では合意の発表後もイスラエル軍による攻撃が続き犠牲者が増え続けています。

イスラエルとハマスは15日、仲介国のカタールでの協議を受けて、今月19日から6週間、停戦することで合意しました。

停戦期間中にハマス側が33人の人質を解放し、イスラエル側は刑務所に収容しているパレスチナ人を釈放することやガザ地区の人口密集地域から軍を撤退させることになっています。

さらに、この間に協議を続け、次の第2段階や第3段階で恒久的な停戦や復興などを目指すとしています。

履行期間に入るのを前に、ガザ地区では16日もイスラエル軍による激しい攻撃が続き、現地のメディアは合意が発表された後に77人が死亡したと伝えていて、依然、犠牲者が増え続けています。

一方、ハマスは声明でイスラエル軍の攻撃は解放される予定の人質の安全を脅かしているなどとけん制しました。

こうした中、イスラエル首相府は16日、停戦合意を正式に承認するための閣議についてハマスが合意内容をすべて受け入れたと確認できるまで開かないと発表し、ネタニヤフ首相が合意に反対する強硬派への配慮を示したものと受け止められています。