乳がん克服のその先までサポート。日本発「貼るタイプの人工乳房」を展開するヌーブラジャパンの活動
9人に1人が乳がんに罹るといわれる現代。医療技術の発展により、罹患後の生存率は決して低くなく、乳がんは克服できる確立の高い病気となりました。その半面、治療のための乳房切除など、手術後の「見た目の変化」に悩み苦しんでいる女性も少なくありません。 今回は、メディカルグレードのシリコンを使用した人工乳房で女性のウェルネスを応援する、株式会社ヌーブラジャパンの活動をご紹介します。
さる12月1日に東京・恵比寿で開催されたイベント「Meetup for Wellness」。乳がん経験者と乳がんを経験していない者が同じ場で体験や知識を共有することで、乳がんをもっと自分ごととして考えることを目的としたウェルネスイベントです。このイベント会場に、「『乳がんに、絶対にならない。』そう言い切れる人はこの世界に一人もいない」というイベントのメッセージに共感した株式会社ヌーブラジャパンのブースがありました。
乳がんの治療過程は人によって様々です。広範囲にがん細胞が広がっている場合、乳房温存手術の適用が難しく、がん細胞を取り除くために乳房切除が必要となるケースがあります。切除が必要になるのは、乳がん手術を受ける人のうち約4割を占めるともいわれており、切除の範囲は一部分から全摘出まで、個人差があります。
当たり前にあった「自分の胸」を取り戻したい……
がんを克服するために必要な手術とはいえ、改めて胸を失った現実に目を向けたとき、女性としてのアイデンティティが失われたように感じたり、急に悲しさに襲われたりするなど、術後は心に深い喪失感や精神的ストレスが残ってしまうこともあります。
乳房切除を経験した人の中には、普段は周囲に口にしなくとも、下記のようなやり場のない気持ちを抱えながら過ごしているという女性が、実は数多くいるのです。
⚫︎傷やケロイドを見るのが辛い
⚫︎体のラインが出る服を着れなくなってしまった
⚫︎以前のように好きなデザインの下着を選べない
⚫︎常にブラやパッドのズレが気になる、ストレスを感じる
再び自分の胸を取り戻すためには、乳房再建手術を受けるというのも選択肢の一つです。
主な手術方法は、以下のとおりです。
⚫︎自分の身体の一部を、胸部に移植することで再建する方法
⚫︎人工物を使って再建する方法
胸を取り戻すために、再建手術やフルオーダーの人工乳房という方法は存在しますが、いずれも身体的・精神的・経済的なハードルが高く、患者にとっては大きな負担になってしまうことも。その結果、胸を取り戻すことを諦めてしまい、どこか喪失感やモヤモヤを抱えながら過ごしている乳がんサバイバーも少なくないといいます。
日本人の体形に合わせた日本オリジナルの人工乳房ブランド
「乳がんになる前の胸を取り戻したい。」そんな女性たちの気持ちに応えるべく完成したのが、株式会社ヌーブラジャパンが販売する「ブレストケアヌーブラ・ウォータードロップ(代用乳房)」です。商品名のブレストケアとは「乳腺や乳がんのことを指し、乳房の病気に対するサポート」を意味します。
実物はバストの自然な形に近いしずく型で、直接肌に貼り付けることが可能。繰り返し使用することができ、2つのサイズから自分の体に合うものを選んでいただきます。
人工乳房でありながら、元々あった乳房のように、肌側の凸凹にフィットして馴染むよう、極限まで柔らかく仕上げられた触り心地が特徴です。
身体にメスを入れることなく、「より手頃な価格で、手軽に取り外しができ、尚且つ美しいバスト」という点にフォーカスし、手術によって一度失った胸と自信を取り戻してほしいという想いから幾度となく研究が重ねられ、開発に至りました。では、「ブレストケアヌーブラ・ウォータードロップ」は、いわゆるヌーブラと呼ばれる商品とは、どのように違うのでしょうか。
「ヌーブラの生産メーカーである米国ブラジェルインターナショナル社は 乳がん患者向けの代用乳房を生産する医療機器メーカーです。 この歴史と実績のあるブラジェル社の技術と、20年以上日本人女性のバストに寄り添ってきた私たちの経験とノウハウによって誕生したのが「ブレストケアヌーブラ」です。」(ヌーブラジャパン ブレストケアヌーブラ担当・上西さん)
安心して毎日使っていただけるように
ブレストケアヌーブラ・ウォータードロップのシリコンはお肌に安全な高純度の医療用シリコンを100%使用しています。
そして、何より使い方が簡単!乳房切除後のバストに直接貼り付け、その上からブラジャーを着けるだけで自然なボディラインが完成します。
手術痕や凹凸のある部分にもぴったりフィットし、剥がれにくく、生活科学研究所による皮膚パッチテストでも無反応データが出ており、プールやお風呂での使用も可能。
「実際に、ブレストケアヌーブラを体験した乳がんサバイバーの皆様からもたくさんの声が寄せられています。中でも印象的だったのは、初めて弊社の商品をつけた女性が『私の胸、おかえり!』と心からの笑顔を見せて下さったときです。これまで数十年間にわたり自分の大切な一部であったバストが切除されてしまったという喪失感を、より早く・安く・手軽に取り戻していただけるという点は、乳がんサバイバーの方にとって大きな魅力になるのだと実感しました」(ヌーブラジャパン ブレストケアヌーブラ担当・上西さん)
そのほかにも、「つけていることを忘れるほど自然!」「諦めていた胸元の空いたデザインの洋服に、チャレンジしたい」といったポジティブな声がたくさん届いているそうです。
「この先、乳がん患者向けのヌーブラが存在していることをどれだけ広く知ってもらえるか、という点が大きな課題であり目下の目標です。現在、ありがたいことに約220以上の病院に商品サンプルを設置していただいております。今後は、もっと実物に触れていただける場所を増やし、女性のためのウェルネスイベントなどにも積極的に参加して、認知度をアップしていきたいです」(ヌーブラジャパン ブレストケアヌーブラ担当・上西さん)
「乳がんに、絶対にならない。」そう言い切れる人はこの世界に一人もいない時代だからこそ、今後もっと多くの人にブレストケアヌーブラの存在を知ってもらいたいですね!
プライベートサロンでは専門フィッターによるブレストケアヌーブラ商品のフィッティングが可能
株式会社ヌーブラジャパンが運営する「ブレストケアヌーブラ プライベートサロン表参道」では、一人ひとりに合わせたブレストケアヌーブラのフィッティングと、カウンセリングを行っています。サイズ選びだけでなく、粘着の強さや重さを確かめたり、取り扱い方を詳しく聞いたりしたい方の来店も可能です。
プライベートサロンは完全予約制。専用サイトから予約することができます。
また、株式会社ヌーブラジャパンでは、メディカルグレード品質はそのままに、様々なバストの悩みに合わせたファッション用ヌーブラや、専用ケアアイテムの販売も行っています。
こちらは公式オンラインショップで購入できるほか、東京都中央区銀座にある「ヌーブラショップ 西銀座店」では試着も可能となっています。
※ヌーブラショップ西銀座店には、ブレストケアヌーブラ(代用乳房)のお取り扱いがございませんのでご注意ください。
乳がんを経験した人も、そうでない人も。全ての女性がヌーブラを付けることで、肯定的なボディイメージを持ち、毎日が今よりちょっと楽しくなる。今回お話を伺うなかで、女性の日常にできるだけ寄り添いたいという熱意がひしひしと伝わってきました。
ぜひ、皆さんも株式会社ヌーブラジャパンで、新たな自分のバストと出会う喜びを感じてみてくださいね!
【ブレストケアヌーブラ|ブレストケアヌーブラ公式サイト】
【ヌーブラ|ヌーブラ公式サイト】
【ブレストケアヌーブラプライベートサロン表参道|予約サイト】
【ブレストケアヌーブラ公式インスタグラム】@breastcare_nubra
AUTHOR
ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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