URI フラグメント
フラグメントは URI の最後の部分で、#
の文字で始まる部分です。文書内のセクションや動画内の位置など、リソースの特定の部分を識別するために使用されます。フラグメントは、URI がリクエストされた際にサーバーに送信されることはありませんが、リソースが取得された後にクライアント(ブラウザーなど)によって処理されます。
構文
#fragment
fragment
-
任意の文字の並び。 フラグメントの正確な形式は、リソース自体によって定義されます。
解説
次の URL を考えてみましょう。
http://www.example.com:80/path/to/myfile.html?key1=value1&key2=value2#SomewhereInTheDocument
#SomewhereInTheDocument
は URL のフラグメントであり、リソース自体の別の部分へのアンカーです。アンカーは、リソース内の「ブックマーク」のようなもので、その場所にコンテンツを表示させる指示をブラウザーに与えます。例えば、HTML 文書では、ブラウザーはアンカーが定義されている位置までスクロールします。これは、要素の id
属性を指定することができ、ブラウザーはその要素までスクロールします。
動画や音声の文書においては、メディアフラグメントの形にすることができます。 #t=...
という形であり、その時点から動画または音声の再生を開始できます。
特別なテキストフラグメント機能があり、テキストコンテンツで識別されるウェブページ内の特定の場所にリンクすることができます。
例
#構文
-
ブラウザーに、文書内で
id="構文"
のついた要素(このページの場合は構文の見出し)にスクロールします。 #:~:text=fragment
-
ブラウザーは、文書内の
fragment
というテキストを強調表示します。 #t=10,20
-
動画または音声は 10 秒目から再生されます。
仕様書
Specification |
---|
Unknown specification # section-3.5 |