July 13, 2018
核兵器禁止条約の採択から今月で1年、核のない世界をめざすNYのグループ「マンハッタン・プロジェクト(Manhattan Project for a nuclear-free world)」 の主催で7月13日、被爆者が体験を語る会が開かれました。
出席したのは、ピースボートの「ヒバクシャ地球一周 証言の航海(通称:おりづるプロジェクト)」でNYを訪れていた被爆者3人。2008年にスタートしたこのプロジェクトは、広島・長崎の被爆者とともに船旅をし、参加者がクルーズの中で学ぶと共に、世界各地で原爆被害の証言を実施し、核廃絶のメッセージを世界に届けることを目的としています。
上田紘治さんは、3歳の時、広島で被爆。倉守照美さんは、1歳で長崎で被爆。品川薫さんは、広島の「被爆2世」。上田さんも倉守さんも幼かったため、当時の記憶はありません。上田さんは、お母さんの体験をまじえて原爆の脅威と被爆の脅威・悲惨を語りました。好きな相手との結婚を相手の親の反対で断念せざるを得なかったという倉守さん、そして公開の場ではそれでも時に涙をこらえながら語るけれども家族とは原爆体験の話はしないという上田さんも、被爆者が負わされた社会差別と次代への被爆の影響の怖れにさいなまれてきました。また、広島の平和公園でガイドを務める品川さんは、修学旅行生など戦争を自分の問題として捉えられない子どもたちへ、核の脅威・核廃絶を訴えることの難しさを語りました。