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2/1 あぷりこっとつりーこぼれ話2014年02月01日 21:28

 暦の上ではまだ節分前の冬ですが、ここ数日春を先取りしたように暖かい東京です。

 梅や河津桜の花に誘われて、今日は前後の籠に看板犬2匹を乗っけて、店まで40分くらい自転車こいでやってきました。
 自転車とは言ってもUshiさんが最近使い始めた電動アシスト自転車を貸してもらったので、途中何度もお出ましになる坂の上りも楽々でした。いつも乗っているクロスバイクに比べるとスピードが出ないのでちょっと物足りないですが、看板犬と荷物で15kg近くを乗っけても楽に乗ってこられるのだから、すごい乗り物です。

 暖かな日和の割にはお客様の来店、今一つだったのですが、近くのDFGに立ち寄られた兵庫県の丹波在住のイラストレーターさいとーさんが、イメージキャラのちいばあちゃん人形と一緒に遊びに来て下さいました。
(さいとーさんURL http://chiibaa.jimdo.com/ )

 さいとーさんによると、ちいばあちゃんはさいとーさんが大好きだったおばあ様がモデルで、身長丹波栗3個分(13cmくらい)、体重丹波黒豆ひとすくい分、趣味は旅行だそうです。

 初対面でしたが、関西イントネーションで話される言葉がとても柔らかくて、なんか昔からの知り合いみたいな気がしてしまいました。ホームページのちいばあちゃんの旅のアルバム拝見したら、とてもおちゃめでかわいらしくて、ほっこりさせられました。
 そのうえ、見ず知らずの私に大好きな丹波黒豆の甘納豆まで下さって、いい人だ~。
 丹波って、食べ物がおいしいばかりじゃなくて、人も優しくする土地なんでしょうかね。

 ちいばあちゃん、長生きしてまた店に遊びにきて下さいね。

絵本紹介(66) パンダ銭湯2014年02月02日 17:15

題名   : パンダ銭湯
作    : tupera tupera
出版社 : 小学館

 作者のtupera tupera (ツペラ ツペラ)さん。変わったお名前ですが、それもそのはず、亀山達矢さんと中川敦子さんというご夫婦のユニット名でした。

 ご紹介するパンダ銭湯は、2013年8月に初版発行で、2014年1月にはもう8刷というヒット絵本ですが、それも納得。

 おもしろいんです、発想が。

 残念なことに、普通考え付かない奇想天外な展開が味を引き出していますので、ご紹介と言いつつ今回は中身をお話できません。

 そのかわり、こそっとさりげなく絵本に登場するギャグのいくつかをご紹介しますので、パンダ銭湯ってどんな話だろうと勝手に妄想して下さい。

 表紙を見る限り「ああ、銭湯にパンダの親子が行く話ね。」と、ごく小さなお子様向けの中の良い家族のお話しかぁ と思いきや(実際私はそう思い込んで、昨年初版発行時は仕入なかった絵本です。)、表紙に㊙のシールが。
 ん? なんで? と表紙をめくるとそこには、「パンダ以外の入店は、固くお断りしています。 パンダ湯」の張り紙が目に飛び込んできます。


 え? パンダだけしか入れない銭湯の話だったの?なんでパンダ限定?

 わくわくしながらページをめくると脱衣所(って、パンダ服きてたっけ?)の背景に「えいようまんてん 竹林牛乳」とか「サササイダー \100」の張り紙がさりげなく見えます。


 いいなーこういうさりげないギャグ。
 (余談ですが、帯広弁には針とか釘が刺さるという意味で、サササルという言葉があります。関係ないけど。)

 浴室は。。。ささのかほりリンスが置いてある以外は普通。
 湯船はというと、普通。。。でもないか。暗いな、なんでだろう?
 そうか、タイルの縁が唐草模様だし、銭湯なら100%あるべき富士と松の代わりに渋い水墨画なんだぁ。パンダ湯だものね。良く思いつくなー。


 そして湯上りのパンダがあることに使う「パンダワックス」。その決め文句は「しろくろつけようぜ!」


 個人的に、理屈抜きでこういう小さなギャグの積み重ね、大好きなんです。
 もちろん奇想天外なお話の展開も。

 妄想に疲れたら、是非中身確認に来て下さいね。でも書棚に並べたとたんに人気なので、売り切れていた時はゴメンナサイ。

そうかお医者さんも知らないのか。2014年02月04日 23:40

 日経BP社で配信している日経メディカルという医療系のWebマガジンがあって、登録するとだれでも読むことができます。

 タダ、ということでとりあえず登録してあるのですが、主に開業医の先生方が知りたいような情報に偏っていて、私のようななんちゃって医療のはじっこ関係者にはちょっと細かすぎて伝わらない。
 それで普段はほとんど忘れていたのですが、久しぶりに気まぐれで覗いてみました。

 すると、最近の人気記事ランキング1位に「冬季に生じる謎の小児流行性暗赤色紅斑症」というちょっと心配なタイトルが。

   最近、ノロとかインフルとかウイルス性感染症が猛威を振るっているので、これはまた新手のリンゴ病とか手口足病とかかなと興味を惹かれて記事を読んでみました。

 紹介されていた症例は、15歳女児、足底の紅斑。全身症状良好、掻痒感、疼痛をわずかに訴える。付き添いの母親が心配して、「テレビで見たコウゲンナニナニショウコーグンとかではないですよね?」と不安を口に。
 筆者の先生(皮膚科)ベテランですが、一瞬診断がつかなかったそうです。


 この記事、この後もいくつかの症例を経験するうちに、共通する特徴から診断にたどり着いたと経緯を面白おかしく解説してくれていますが。。。

 実はわたし、最初の写真見てすぐわかっちゃいました。
 だって、昔何度も同じ症状で困ったことがあったから。

 「掻痒感、疼痛をわずか」となっているけど、記憶ではとても痛くて痒かったぁ。
 皆さん、経験ありますか?

   正解は「しもやけ」です。(誰です、水虫だろうって疑ったの。)

 そうか、みんな「しもやけ」という言葉は知っていても、防寒装備がしっかりした今どき、普通の暮らしではならないから、親も医者もピント来ないんですね。
 一つ間違えば「診断がつかないので自己免疫疾患の専門病院へ」なんて言われかねないのですね。

 私はやんちゃ坊主の年ごろを雪国で過ごしたので、よく足にしもやけこしらえました。長靴のなかに雪が入ったまま遊び続けるズボラっ子だったので、当然の結果ですが。お医者さんになる子は、そんなワイルドなことやってる暇無いですよね。

   昔は子供に当たり前だった「しもやけ」とか「青っぱな」とかほっぺたの「あかぎれ」とか、すっかり見なくなっちゃいましたね。
 「しもやけ」が「小児流行性暗赤色紅斑症」と間違われるようになるんだから、「青っぱな」や「あかぎれ」も初めて見る若いお医者さんに、たいそうな診断名付けられちゃうのかしら?

「鼻腔緑粘性滲出液症候群」とか「突発性顔面赤色糜爛」とか。
 お医者さんに行く前に、一度お爺ちゃん、お婆ちゃんに見てもらった方が良いかも。

絵本紹介(67) THE NAPPING HOUSE2014年02月06日 23:45

題名   : THE NAPPING HOUSE
文    : AUDREY WOOD
絵    : DON WOOD
出版社 : Houghton Mifflin Harcourt

 あるところにおひるねの家がありました。
 そこでは誰もが眠くなる。


 心地よいベッドで婆ちゃんが気持ちよさそうにねていると、
孫の子供も誘われて眠くなって、お婆ちゃんの上に乗って眠り始めました。でもお婆ちゃんはそのまますやすや。


 それを見ていた犬も眠くなってきて、子供の上にのって気持ちよく寝始めました。でも子供もお婆ちゃんも気持ちよく寝続けます。


 こんどはそれを見ていた猫が。。。

 さてどこまで続く、眠りの連鎖。こうやって家じゅうの者たちが眠りに落ちていく、とてもとてもねっむーい話なんです。
 カスミがかかったような絵が、眠いときの世界の見え方をうまく表していて、思わずわかるわかるその眠さって賛同しちゃいます。

   イヤー、昼寝って本当に気持ちいいですねぇ。

 もっとも私の場合、THE NAPPING HOUSEというより、THE NAPPING OFFICEですが、内緒ね。

明日は臨時休業いたします。2014年02月07日 23:28

 天気予報によると、明日の東京は20年ぶりの警報レベルの大雪になるかもしれないそうです。

 交通機関の麻痺も予想されるので、突然で申し訳ありませんが、明日は臨時休業させていただくことに致します。

 天気の良い日にまたのご来店お待ちしております。


 実は9日の日曜日出発でアメリカ出張を控えているのですが、大雪は日曜の朝まで残りそうですので、果たして時間通りに成田まで行けるのか、飛行機は影響なく飛べるのか、ちょっと心配になってきました。
 さらに追い打ちをかけるようにカバン持ちでお供させていただく予定だったボスが、急病で出張キャンセルとなってしまいました。

 ボスが話をつないでくれるだろうと油断して、背景資料を読み込みが不十分なままのプレゼン準備しかできていないので、さあ大変。
 いい歳なのに、手抜きが自分の首しめて情けないですね。

 明日の臨時休業を天の恵みと準備に精出すことにしまーす。